テニス部やサークルで練習メニューを考える時、「初心者と中級者を一緒にしていいの?」「人数が多くて球出しだけで終わる」「顧問や経験者がいないから毎回同じ練習になる」と悩みますよね。楽しくしたいのに、上手い人だけが打てて初心者が置いていかれると、空気も少し重くなります。
結論から言うと、テニスの練習メニューは、ウォームアップ、基礎ラリー、目的別ドリル、ゲーム形式、振り返りの順で組むとまとまりやすいです。初心者と中級者が混ざる日は、勝ち負けより「全員が打つ回数」を増やす設計にした方が上達につながりやすいでしょう。
この記事では、部活やサークルで使いやすいテニス練習メニュー、初心者と中級者を一緒に練習させるコツ、大人数でコートを回す方法、平日の短時間練習の組み方までまとめます。
テニスの練習メニューは順番で効果が変わる
最初は体を温めながら感覚を戻す
練習の最初から強く打ち合うと、フォームが崩れたり、まだ体が動かないままミスが増えたりします。まずは軽いランニング、肩回し、股関節周りの動き作りを入れて、体を起こす時間を作りましょう。
その後にショートラリーを入れると、ボールの高さ、回転、距離感を思い出しやすくなります。初心者はこの時点で面の向きや足の位置を確認し、中級者はミスを減らす意識で打つと練習の質が上がるでしょう。
基礎練習は目的を一つに絞る
ラリー、ボレー、サーブ、スマッシュを全部やろうとすると、結局どれも浅くなりがちです。平日の練習なら、「今日はクロスラリーを安定させる」「今日はセカンドサーブを入れる」など、目的を一つに絞る方が成果が見えやすくなります。
部活やサークルは、参加者のレベル差が大きいものです。全員に同じ完成度を求めるより、初心者はラリーを10回続ける、中級者は深いボールを打つ、といった別目標を持たせると不満が出にくくなります。
- テニス練習は、ウォームアップから基礎練習へ進めると入りやすい
- ショートラリーで距離感と面の向きを整える
- 平日の練習は、目的を一つに絞ると成果が見えやすい
- 初心者と中級者では、同じメニューでも目標を変える

私なら、メニュー表に「今日の目的」を一行だけ書きます。たとえば「クロスを深く打つ日」と決めておけば、初心者も中級者も自分が何を意識すればいいか分かりやすくなるからです。
初心者と中級者が一緒にできる練習
ショートラリーからロングラリーへ広げる
レベル差がある日は、いきなりベースライン同士で打ち合うより、ショートラリーから始める方が安全です。距離が短いと力任せになりにくく、初心者もボールに触れる回数が増えます。
慣れてきたら、サービスライン、ベースラインと少しずつ距離を広げます。中級者は相手が打ちやすい高さへ返す練習になり、初心者はフォームを崩さずに長く続ける経験が積めるでしょう。
球出しは待ち時間を短くする
球出し練習は便利ですが、人数が多いと待っている時間が長くなります。1列に並ばせるより、2列に分ける、球拾い係を固定しない、打ったらすぐ次の位置へ移動するなど、流れを作ることが大切です。
大学のサークルのように人間関係が広い場では、練習中の声かけも雰囲気を左右します。参加者が孤立しやすい時は、一人時間を気にしすぎない考え方も参考になります。
- レベル差がある日は、ショートラリーから始める
- 距離を少しずつ広げると、初心者も中級者も練習しやすい
- 球出しは、待ち時間を短くする配置を先に考える
- 声かけやペア替えで、参加者が孤立しにくい空気を作る

上手い人が初心者に合わせる時間は、手加減ではなくコントロール練習です。相手の打ちやすい場所へ返す、スピードを落として深さを出す。この意識を持つだけで、全員が退屈しにくい練習になります。
平日の部活で使いやすい90分メニュー
短時間でも流れを固定する
平日の放課後は、コート時間が限られます。90分なら、最初の15分でウォームアップとショートラリー、次の25分で基礎ラリー、次の25分でボレーやサーブ、最後の20分でゲーム形式、残り5分で片付けと振り返りにするとまとまりやすいです。
毎回メニューが変わりすぎると、準備する側も参加者も疲れます。基本の流れは固定し、日によってテーマだけ変えると続けやすいでしょう。
大人数の日はコートを分けて回す
人数が多い日は、全員が同じコートで待つより、ラリーコート、球出しコート、サーブ練習エリアのように分けると動きが止まりにくくなります。コートが少ない場合でも、壁打ち、素振り、フットワークを組み合わせれば待ち時間を減らせます。
ただし、疲れている日に無理なダッシュ練習ばかり入れると集中力が落ちます。ケガを防ぐためにも、強度の高い練習と軽めの確認練習を混ぜるのが現実的です。
- 90分練習は、ウォームアップ、基礎、応用、ゲーム、振り返りで組む
- 基本の流れを固定し、日ごとにテーマだけ変える
- 大人数の日は、ラリー、球出し、サーブなど場所を分けて回す
- 強度の高い練習ばかりにせず、確認練習も混ぜる

部活で不満が出る時は、練習内容より「自分が放置されている」と感じることが原因になりがちです。待ち時間があるなら、素振りの回数、見るポイント、次の役割を決めておくと、参加している感覚が残ります。
サーブとゲーム形式を練習に入れるコツ
サーブは成功率を先に上げる
サーブ練習では、速さより入る確率を優先しましょう。初心者はトスの位置と面の向き、中級者はセカンドサーブの安定を見ます。的当てをする場合も、いきなり狭い場所を狙わせず、サービスボックスの広い範囲から始めると続きやすくなります。
サーブが入らないままゲーム形式に進むと、ラリーにならず練習の満足度が下がります。ゲーム前に5分だけでもセカンドサーブ確認を入れると、試合形式が締まりやすいです。
ゲーム形式は条件をつける
最後に試合を入れるなら、ただ勝敗を競うだけではなく条件をつけると練習になります。たとえば、最初の2球は深く返す、ボレーを1回使う、セカンドサーブから始める、などです。
会話が少ないチームでは、ペア替えや声かけのルールを軽く決めるのも効果的です。チーム内の会話が苦手な場合は、複数人で自然に話すコツも役に立ちます。
- サーブ練習は、速さより成功率を優先する
- ゲーム形式の前に、セカンドサーブを確認する
- 試合練習は、勝敗だけでなく条件をつけると伸びやすい
- ペア替えや声かけを決めると、サークル全体の空気も整いやすい

私は、最後のゲーム前に「今日やったことを一つだけ使う」と決めるのが好きです。クロス練習の日ならクロスを深く返す、ボレーの日なら前へ出る。この小さな約束があると、試合がただの遊びで終わりにくくなります。
練習メニュー作りで失敗しない注意点
上手い人だけが楽しい練習にしない
部活やサークルでは、経験者中心でメニューを作ると初心者がついていけなくなることがあります。逆に初心者だけに合わせすぎると、中級者が物足りなく感じるかもしれません。
同じ練習でも、初心者は続ける、中級者は狙う、上級者は相手を動かす、というように目標を分けると全員が参加しやすくなります。後輩へ教える場面が多いなら、後輩に気持ちよく伝える考え方も参考になるでしょう。
反省会は短く具体的にする
練習後の反省会が長すぎると、疲れている人には負担になります。良かった点を一つ、次回直す点を一つだけ共有するくらいで十分です。
「もっと声を出そう」だけでは曖昧なので、「球拾いの時に次の人へ声をかける」「サーブ練習前に的を置く」など行動に落とすと、次の練習で変化が出ます。
- 経験者だけが楽しい練習にすると、初心者が離れやすい
- 同じメニューでも、レベル別に目標を変える
- 反省会は、良かった点と次回直す点を一つずつでよい
- 改善点は、次回すぐ動ける具体的な行動にする

テニスの練習メニューは、技術だけでなく人の気持ちも扱います。上達したい人、楽しみたい人、久しぶりに来た人。それぞれが少しずつ打てる設計にすると、自然と参加率も上がっていきます。
テニス練習メニューのまとめ
- テニス練習は、ウォームアップ、基礎、応用、ゲーム、振り返りで組む
- 初心者と中級者が混ざる日は、全員が打つ回数を増やす
- 平日の短時間練習は、流れを固定してテーマだけ変える
- 大人数では、コートや役割を分けて待ち時間を減らす
- 反省会は短く、次回の行動に落とし込む

テニス部やサークルの練習は、完璧なメニューを作るより、参加者が迷わず動ける流れを作ることが大切です。目的を一つ決め、レベル別に目標を変え、最後に少しだけ振り返る。その繰り返しが、上達と雰囲気の両方を育てます。


