地元の公務員試験を受けると有利になるという話を耳にしますが、実際には付加的な価値としかならないようです。
地方公務員の志望動機を記入する時には、どういったことに注意すればよいのでしょうか。
地元の強みを活かした志望動機の記入例についてまとめました。
Q、志望動機はどうするべき?地元の公務員試験を受けるとき
このような志望動機で大丈夫?
公務員試験の志望動機について
私は地元の市役所を受験しようと考えているのですが、志望動機として以下のようなものでも大丈夫ですか?
「私の両親は調子を崩して入院しているのですが、親戚なども遠いので誰も頼る人がおらず困っているとき、市役所の方が優しく入院に関する手続きについて教えてくださりました。
そのことが私にはとても嬉しく、またそのおかげで私たち家族は危機を乗り切ることができました。
そこで助けていただいた恩人の下で勉強し、今度は私が困っている人を救う立場になりたいと考えるようになりました。
以上が私が◯◯市役所を志望する動機です。」
親が病気といった情報は書いてはいけない?
これは実話で、私が市役所を志望する本当の動機なのですが、やはり親が病気というのは、いつ休むかわからないといことで、採用する側としては採用したくない理由になってしまいますか?
- 市役所の人が制度を教えてくれて助かったという実話を志望動機に書きたい
- 志望動機として家族の健康状態に触れてもよいか知りたい
実際に自分が経験したエピソードが志望同期となっている場合には、そのエピソードをぜひ志望動機に含めたいですよね。ですが、その内容に自分にとって不利となったり、突っ込まれるようなら、その部分は含めたくありませんね。
A、こう答えよう!地元の公務員試験の志望動機を受けるときは
面接でつっこまれる?
親が病気であることは採用と関係ないと思いますが、そもそも志望動機が弱い気がします。
例えば、人を救う立場になりたければ看護師とかになっても良かったわけですし、消防などの方が直接的に人を助けられます。
助けていただいた恩人も、今どこにいるか把握されていますか?
その方の部下になれますか?
そのあたり、面接でつっこまれそうですよ。
こう書き直すと良い
「危機を乗り切ることができました」まではまあ良いでしょう。
その後ろは、「行政サービスでもこれほどきめ細かな対応をしていただけることに感動し、私自身が行政サービスを提供する側に立ちたい、と強く思うようになりました。」みたいな程度に抑えておいた方が良さそうです。
- 人の役に立ちたいなら公務員でなくてもよい
- なぜ行政なのかを含めたほうが良い
- 具体的な人物を出す場合には、その人のことを把握していないといけない
志望動機を具体的に書くことは、他の受験者との違いとなって強みとなりますが、逆に突っ込んだ質問をされる危険性もあります。実体験を含めながら、志望動機の部分は一般的な内容までにとどめておくのが無難かもしれません。
必ず有利になるとは限らない!「地元だから」と公務員の志望動機
説得力のある志望動機とは?
個人的には市役所を受けるときの志望動機で、あまり「地元」とか、「愛着」みたいなワードを出すのは微妙かな?と思います。
使ってはいけないわけではないでしょうけど、使う場合にはそれだけで終わるのではなく、他にももっと説得力のある言葉を補って、面接官を納得させていく必要があるでしょう。
要は例えば、自分にはこういう能力があって、またはこういう経験を過去にして、などの公務員の仕事に向いているという部分を示して、それを公務員の仕事で生かしたい!
生かせると思うから、公務員になりたい!
ということを述べて、さらにはどこで働くか?というときに、1番慣れ親しんで愛着もある地元が良い!
というのなら、大分説得力もある志望動機になりそうな気はします。
「愛着」や「地元」は付加的価値
やっぱり能力があって、貢献してくれる人は欲しい人材でしょうから。
愛着とか、地元というのは志望動機のメインに据えるのではなく、あくまでも付加価値てきな位置づけにすると良いと思います。
愛着があるから。地元だから。で、志望動機が終わらないようにしましょう。
- 地元への愛着では志望動機に欠ける
- 自分の能力や経験などを公務員で活用できるとアピールしたほうが良い
- 愛着や地元というキーワードはもう一押しの時に使用
どちらかといえば、地元が有利と思われる地方公務員の試験。ですが、実際には地元というだけでは志望動機のアピールになりません。地元というのは他者と差を付けたい時のちょっとしたポイントに過ぎないようです。
書き方のポイント☆公務員の志望動機について
・地域の魅力や貢献したい内容を具体的に
地元に戻って公務員になるという方も多いと思いますが、その場合は生まれ育った地元が好きで、地元のために貢献したいといった書き方をすると良いでしょう。
なるべく具体的な地域の魅力などについて触れた志望動機にした方が、より思いが伝わります。
地元ではない場合でも、その地域のどんなところが好きで、なぜその地で働こうとしているのか、といった具体的な内容の志望動機にしましょう。
・安定を志望動機にしない
公務員は安定職であり、よほどのことがなければ解雇されたりしません。
そのため、そこに惹かれて公務員になりたいと思っている人も多くいるでしょう。
採用担当者もそのくらいは分かっていますが、正直にそこだけを志望動機としてもまず、採用されることはないでしょう。
公務員でなければできない地域貢献がありますので、そのために働きたいという内容を伝えるようにしてください。
引用元-公務員を目指す場合の志望動機の書き方とポイント|就活の未来
市役所・区役所役員といった公務員の志望動機では市役所は安定している、公務員を勧められてといった曖昧な志望動機を志望理由書やエントリーシートに書いてはいけません。
なぜ公務員なのか、公務員の中でもなぜその職種・部署なのか、なぜこの市役所なのかといった事を明確にもって丁寧な書き方をすれば好印象を与えられるはずです。志望理由書に書いた志望動機は市役所職員になった後のモチベーションにも繋がります。
しっかりと考えておきましょう。
- 地元の好きなところを詳細に書くと良い
- 公務員が安定した職業だからという本音は決して書いてはいけない
- 他者にすすめられたといった内容も志望動機に含めてはいけない
- 公務員になった後に具体的に行いたい仕事をイメージして記入する
公務員を志望する動機に関しては、公務員として勤務した後の自分をイメージして記入すると良いかもしれません。公務員になったらどんな仕事をしたいのか、それはなぜかといったことをイメージすると説得力のある志望動機になります。
地元の強みを生かそう!公務員の志望動機を書くとき
地元を受けると有利?
地元を受けるときに何が有利になるか?っていうと、その街についてよく知っていることです。
とにかく何でも良いですよ。空気が綺麗とか、人通りが多いとか、ゴミが散らかっているとか、良いところも悪いところも知り尽くしているのが地元ではないでしょうか?
志望動機を作るときいは良いところを悪いところを両方さらって組み立てると良いかもしれません。
志望動機の記入例
例えば、「私は〇〇市で長年過ごしてきて、街の至るところに街路樹が植えられており、人々に街の優しい穏やかな雰囲気を与えるとともに、綺麗な空気を吸って過ごすことができています。
しかし、それらの街路樹の中には剪定が不十分で、歩行者に脅威を与えるものも少なくありません。
私はせっかく素晴らしい街路樹をたくさん植えているこの街の彩が好きですから、安全性まできちんと兼ね備えて、住民に緑豊かな街並みを堪能してもらいたいと思い、〇〇市で働くことになったら、そこを精一杯取り組んでいきたいと思い、〇〇市を志望しました」みたいな感じです。
- 地元は良い点と悪い点をよく知っているのでよい
- 地元は空気が澄んでいるなど利点を書き、そのうえで改善できる点も簡潔に含める
- 就職したら何を行ないたいかを志望動機に含める
自分の良く知っている市町村などを受験する場合には、良い点と悪い点を熟知しているはずです。良い点を褒めながらも、改善できる点を簡単に含め、自分の抱負として志望動機と結びつけるとインパクトがある内容に仕上がりますよ。