地理で大学受験をする人は、あまり多くはありません。そのため、参考書の数も圧倒的に少ないのが特徴ですよね。
地理の勉強方法は、どのようにしていけば良いのでしょうか。受験対策はどのくらい行えば良いのでしょうか。
みんなやっている効果的な地理の勉強法をまとめてみました。
知りたい!高校の『地理』勉強法の仕方
地理ってどう勉強すれば良いの?
地理の授業を受けているのですが、毎日の授業の予習・復習をどの程度すればいいのか、また定期テストの対策として何をすればいいのかがよくわかりません。地理の勉強の仕方を教えてください。
引用元-【定期テスト対策・地理】普段の勉強や定期テスト対策は、どうやって進めていけばいいですか?|勉強法|苦手解決Q&A|進研ゼミプラス高校講座|ベネッセコーポレーション
- 地理は予習、復習がどのくらい必要な教科か
- 定期テスト対策には何をすべきなのか
大学受験で地理を選択する人は少数派ですよね。多くの人が日本史を選択しています。地理で受験できる大学が限られているせいなのか、参考書も少なく、どのように学べばよいのか迷う気持ちも分かります。
苦手な高校生必見☆『地理』勉強法とは?
・地図帳は必須
地理の学習にあたって、参考書一冊で事足りることはまずありません。
日本だけでなく、世界各国の位置情報をおおまかに把握しておくことは非常に重要です。
というのも、地理で扱う気候や土壌、宗教や文化などは、対象地域が地図上のどこに位置するかをベースに、設問を検討することが多いのです。たとえば、赤道に近ければ年中暖かくて雨が多く(熱帯気候)、逆に北にいけばそれだけ寒くなり樹木も育ちにくくなります(寒帯気候)。
極論をいえば、ロシアの問題が出た時に、誤って「赤道付近の国」と捉えていると正解率はほとんどゼロになることが多いです。
つまり、国名や地域名を聞いて「だいたい地図上のあの辺り!」とわかることは解答への第一歩だといえます。
地理の学習において聞き覚えのない国名や都市名が出たら、まず地図帳で位置情報を把握することから始めましょう。
・統計データ集も大事
次に大事なのがデータ集です。
地理の問題は統計なくして成り立ちません。
石油や鉄鉱石、もしくはトウモロコシの生産量上位国などは、あらかじめどこの国かを把握しておく必要があります。
統計問題は、複数の要素を総合的に判断し、最終的な解答を導き出します。
この過程において、「判断基準」を「いろんな分野」で持つことは非常に重要です。
ぜひ統計データ集を参照しながら学習を進め、統計の基礎知識を増やしていってください。
・言葉だけでなく、ビジュアルでも覚える
地理においては、言葉の暗記は比較的少ない科目です。
一方で、扱うべきテーマは多岐に渡り、複合的な知識が求められます。
この知識を身に付ける近道として、ビジュアルベースで覚えることをオススメします。
特に、地図上での位置情報やグラフはビジュアルとして把握するほうが効率もよく、また単なる言葉の暗記ではないため気分を変えて学習に取り組めます。
- 世界各国の位置を把握しておくことが大切
- 統計データ集から、基礎知識を増やしておくこと
- 地理は言葉の暗記よりもビジュアルとして覚えること
言葉を覚えていなくても、国の位置を把握しておけば、答えを導き出せるかもしれません。まさに、これこそが本当の学びという感じがします。ひたすら暗記する教科より、興味深いですね。
実は無駄が多かった!?高校の『地理』勉強法について
基礎知識があれば大丈夫
実は地理で覚えないといけないことの10倍くらいの量を皆さんは、学校で覚えさせられています。
でも、実は地理は、他の社会系科目である世界史や日本史に比べて、覚えるべき基礎知識の量は圧倒的に少ないのです。
算数の九九を覚えれば、掛け算のドリルはスラスラ取り組めるように、地理も、基本的な知識さえ覚えれば、入試問題にスラスラ取り組めるのです。
九九を知らない小学生に15×82=1230だよ、とか37×21=777だよ、とか細かいことを先に覚えせようとしたら、確実に勉強は破綻しますし、そもそも、そんなことは覚える必要はありません。
それなのに、地理は、基本と応用を区別せずに、一気に細かい知識まで先生から覚えさせられるので、勉強が破綻するのです。
参考書を利用して、短期間で一気に覚える
そして、本当に必要な基本的知識は、実はかなり少ないのです。
そのため、短期間で一気に知識を取得することが大事です。
その点でおすすめの参考書は、「山岡の地理B教室」や、
「村瀬の地理Bをはじめからていねいに」です。
どちらも2冊でセットなので、どちらか2冊を購入するようにしてください。
山岡地理か村瀬地理などの、予備校系参考書があまり合わないという受験生は、
「はじめからわかる地理B」を教科書代わりにしていくのが良いと思います。
これらの参考書のポイントを簡単に説明すると、山岡地理は、知識がうまくまとまっていて、説明が簡潔な参考書です。
村瀬地理はカラーで見やすく、かなり最新の図版や統計を掲載してくれているのが特徴です。
はじめからわかる地理Bは、教科書をより分かりやすくした参考書となっています。
またここで、
「この地域はなぜ他の同緯度地域よりも平均気温が高いのだろう」
「なぜこの地域は米が多く栽培されていて、別のこの地域は小麦が多く栽培されているのだろう」
などといった疑問から、地理的思考を身につけてしまいましょう。
これらの参考書をベースに、地図帳や統計集などを用いながら基礎知識を取得していきましょう。
引用元-地理の勉強法3つのポイント
- 基礎知識があれば、スラスラと地理は解ける
- 学校では、細かい知識まで覚えさせられすぎる
- 基礎知識の量は少ない
- 「山岡の地理B教室」、「村瀬の地理Bをはじめからていねいに」の参考書がおすすめ
私は日本史を選択していたのですが、あまりにも覚える量が多すぎて投げ出したくなったことがあります。高3になって地理を選択したいと先生に相談したら、大反対を受けました。しかし、暗記の苦手な人にとっては、日本史よりも地理の方が向いているかもしれませんね。
センターで『地理』高得点を目指すには?少ない時間の中で…
時間:1回2時間、1週間に2回でOK
嘘でしょ!と思った人。本当です。
地理は上で述べたように受験生がなかなか勉強時間を割けない教科です。
でも、だからこそ、短い時間で確実に地理の点数を獲れるようになるコツが確立しています。
逆に時間をだらだらかけてやっても地理は伸びません。(地理というのは面白い科目で、歴史と違って短い時間ですぐに高得点をとれる人がいたり、長い時間かけても点数がとれない人がいるのです。)
覚えないといけないポイントをしっかり押さえ、解き方や考え方をしっかりマスターしましょう。
使用教材:センターの過去問、統計集
上記二つで終わりです!
過去問は赤本、黒本、青本、種類は問いません。
そしてもう一つ、学校で使っている最新の統計集です。
特別なワークも参考書もいりません。なぜなら!センターの出題形式傾向は変わっていないから!
勉強する中でおそらく解き方のコツや、自分が嫌いな形式や苦手な出題内容が分かると思います。
そこを集中的にやっていきましょう!
- ダラダラとやるのではなく、少ない時間でポイントをおさえる
- 過去問と統計集だけでOK
1回2時間、1週間に2回で良いとは驚いてしまいますね。それだけ、暗記する項目が少なくて良いという事なのかもしれません。その分他の教科に時間を回せるので助かりますね。
暗記する方法とは?『地理』はどんな風するべき?
知識が絡まり合って覚えにくい
何かを覚えるときには「何を覚えるかを明確にする」のが鉄則だ。
地理の場合、これが比較的やりにくい。その主な理由は2つ。
「知識が絡まっている」ことと、「どこまで覚えたら良いのか分からない」ことだ。
例えば、ある都市について覚えるとする。
その場所を覚えるだけでも、「海岸線との位置関係」「川との位置関係」「緯度、経度」「他の都市の場所との関係」などの項目が考えられるよね。さらに、気候を覚えたり、産業を覚えたり、歴史を覚えたり……。
しかも、これらの項目について、なぜそうなっているか「理由説明」を覚える場合もある。このように、さまざまな知識が与えられるために、混乱しやすいんだ。
他教科も大切
こうした知識はやみくもに暗記しようとせずに、まず今書いたような観点をヒントに、関連した項目ごとに整理していく。すると「絡まった」知識が解きほぐされてくると思う。
そして、意外と学習の盲点になっているのが、他教科などとの関連だ。例えば、気候について学ぶときには、地学の知識を持っていると、理解しやすくなる。
こうした説明は、地理の授業中に与えられないことも多い。
だから、「他教科の知識や、常識的な考え方で、説明できることはないかな?」と自分で考えて、背景知識を補強したり、関連している本を読んだりして、大切なことを抜き出してノートに書いておく。
- 地理は様々な項目が絡み合っているので、暗記しづらい
- 項目ごとに整理すること
- 他教科の知識を使うと理解しやすくなる
暗記することが少ない分、考える力が大切な教科なのですね。暗記していないと解けない歴史などとは違い、様々な知識からも答えを導き出すことが出来ます。そこが地理の魅力ですね。