通信制大学というものを知っていますか?
通信とは言っても、立派な大学。卒業すれば、大学卒業資格をもらえるのです。
通信制大学のメリットやデメリット、卒業率の高い通信制大学などを調べてみました。社会人になっても、学ぶことをあきらめないでくださいね。
通信制大学は大卒資格になる?
通信制大学でも通学と同じ
通信制大学を検討している方から時々質問されるのが、「通信制大学で大学卒業資格を取得することが出来るのか?」ということです。
安心してください、大学卒業資格(学士)が取得できます。
もらえる学位も通学と同じ「学士」です。
ですから、通信過程でも卒業していればちゃんとした学歴になります。
堂々と「大学卒業です」と言っていただいて問題ありません。
国の認可を受けている
通信制大学は、国の認可を受けた公式の大学課程ですから、きちんと卒業すれば大学卒業資格(学士)を得ることができます。
さらに、通信制大学院もあるので、大学院卒の資格も通信制で取得することができるのです。
ですから、これらの卒業資格について、あまり心配になる必要はありません。
社会での評価も、通信制大学のことをよく知っている人であれば、「ひとりでコツコツ勉強してすごい」と感じるでしょう。
ただ、通信制大学の卒業率の低さなどを認識していない人には、昼間部より評価されないこともあります。
もっとも、就職などを意識しなければあまり気にすることは無いとは思います。
- 通信制大学を卒業すると、通学と同じ学士を取得できる
- 通信制大学を出れば、大卒と言える
- 通信制大学院もある
- 通信制大学は卒業率が低く、こつこつ勉強しなければならない
よく深夜の教育テレビで、通信大学の授業をというのをよくやっていましたよね。通信制の高校と混同してしまう人も多いのではないでしょうか。通信制大学は、社会人に向けて作られたものなのかもしれませんね。
大卒資格がとれる卒業率の高い通信大学ランキング
第1位 東京未来大学
卒業率 : 59.3%
単位修得率 : 88.8%
- 独自の学習システム“2セメスター・8ターム制”を採用。約1ヵ月という短期間で最大2科目を履修。短期集中で学習に取り組めるので、単位修得率も非常に高い水準です。
- わかりやすいオリジナルテキスト。
- 担当のキャンパスアドバイザーが、相談にのってくれたり、学習支援をしてくれるので学ぶモチベーションを維持できる。
- 科目修了試験はネットですので、通学しなくていい。
第2位 人間総合科学大学
卒業率 : 68%
- スクーリング科目をインターネットで受講できるので通学不要
- 単位修得試験(科目終了試験)を試験会場まで行かなくてもいい。インターネット試験を実施。
- わかりやすいオリジナルテキスト
学生一人ひとりに担任教員がつきます。さらに、4年生になると卒業研究(卒業論文)のテーマに応じた指導教員がつき、マンツーマンの学習指導をうけられます。
3位 大手前大学
卒業率 : 57.1%
- ネット授業をスクーリング単位に代替できる(通学なしで卒業できる)
- 全コンテンツが同学のオリジナルで、ムービーやアニメ等楽しみながら 学べる工夫が施されている
- 学習支援全般を担当する学習アドバイザーに、電話や学生専用サイトですぐに質問し、解消することができる
3ヶ月を1つの学期とする「クール制」を採用。学習状況や興味に応じてその都度、学習計画を調整できるので、より柔軟に学べます
- 卒業率の高い通信制大学は、東京未来大学、人間総合科学大学、大手前大学
- 三大学とも、通学不要
- アドバイザーがついてくれる
通信制の大学だと、この卒業率という観点が重要となってくるのですね。どの大学も、通学不要ということなのも驚きです。テストや授業などを別の人が受けたりなど、そういった問題はないのでしょうか。
大卒資格だけじゃない!通信大学を選択するメリット
社会人になってから新しい分野を学べる
社会人になってからも特定の領域を体系的に学びなおせる
大学卒業後、社会人になると学部時代とはあまり関係ない業種につく場合が多いかもしれません。
例えば、大学では史学を学んでいたのに、管理職について経営にタッチしなければいけないというケース。
あるいは、心理を学んでいたのに、塾の先生になったとかでしょうか。
様々なケースがありそうです。そういった場合、現場で必要な知識を独学で学んでいくことになると思います。
だから、体系的に整理した知識をつけたいというのが当然の欲求でしょう。
それを補充する観点からもメリットがあります。
社会人向けのカリキュラム
長期履修制度があるので無理なく学べる
多忙な社会人は時間との戦いです。
学びたいという欲求はありながら、学べないというもどかしさもあると思います。
普通の大学であれば、昼間は大学に時間を取られ授業の予習復習も大変かもしれません。
あるいは24時間大学生である人を対象に大学側も授業を組んでいますので、ついていくのに精一杯となるかもしれません。
そこで、通信制大学であれば多忙な社会人にも門戸を開いている制度があります。
それが長期履修制度です。
4年で卒業すべき大学を例えば、それより長い6年で卒業するというようにあらかじめ予定時期を長くカリキュラムを設計することも出来ます。
無理なく学習するスタイルといえます。
- 社会人になってから、足りない分野を学ぶことが出来る
- 社会人向けに、長期のカリキュラムを組むことができる
確かに、大学を出ても、大学で学んだことに直結した職業についている人って少ないのではないでしょうか。私もまったく関係のない分野に就職しました。後から学び直したい人が出てくるのも分かります。
大卒資格は取れるけど…通信大学ならではのデメリットも!
省略されたテキスト
通信制大学ならではの、自宅で講義や試験を受けられるという現代文明の恩恵にも、落とし穴があります。
まずは、テキストが凝縮されすぎているように思われる点。
半年から1年かけて、人によってはわざわざ大学に通って勉強するものをまとめた本ですから、多少の言葉の省略は仕方ないのかも知れません。
しかし時々、読んでいてつかえてしょうがない時もあります。
わからないことがあってもすぐに解答を得られない歯がゆさ…。それとも私の基礎知識不足のせいでしょうか?
スクーリングのフリーズ
次に、ネット環境。
スクーリングの時に聞きました。カモシュウで画面が固まったと!!それも一人の学生の苦情ではありません。
しかも、フリーズしても残り時間はきっちりなくなっていくのだそうです。
このインターネット学習システムはいまだ発展途上なのでしょうか。
そういえば私は、添削課題の最中に異常がおきました。
フリーズしたわけではないのですが、ある問題から先の問題文が表示されなくなってしまったのです。
添削課題は急ぐものではないし何度でも受けられるので大事にはいたりませんでしたが、受けた回数はカウントされてしまうので、まるでその課題に恐ろしく手こずったような結果になってしまいました。
- 教科書の内容が凝縮され過ぎていて、理解するのが大変
- スクーリングでフリーズしてしまっても、残り時間はなくなってしまう
- インターネット学習システムがまだ確立されていない
確かに、パソコンはよくフリーズしますよね。動画再生などをしていると、私のパソコンはよく問題が発生します。ネットでスクーリングする通信制大学のこれからの課題かもしれませんね。
通信制の大学で大卒資格を取るにはどのくらい勉強が必要?
通信制大学の勉強時間
通信制大学で勉強する人はどれくらいの時間勉強しているのかを見ていくことにしましょう。
先に説明したように、当日の勉強時間として1〜2時間の人が多いようです。
また、まとま時間が取れる休日の勉強時間は平均5時間ほどです。
これらの時間を取るのは、仕事をせずに学業に専念している人にとっては比較的容易なことかもしれません。
しかし、働きながら通信制大学で学んでいる社会人にとっては大変なことです。
社会人ともなると、終電で帰ることもよくあるでしょう。
諸外国と比べて働く時間が長いと度々指摘されている日本ではこれはごく当たり前のこととして捉えられていることでしょう。
通信制大学は覚悟が必要
勉強時間はこれだけではありません。
日によってはレポートの提出に追われることもあるので、睡眠時間が3時間になるという日もあります。
働きながら学ぶ社会人にとって、仕事に影響しないように勉強時間を調整するのが大変です。
しかも、これが4年間続くのです。相当の覚悟が求められます。
- 通信制大学の平均勉強時間は、平日1~2時間、休日5時間
- レポートもあるので、睡眠時間を削る人もいる
- 働きながら学ぶことは並大抵のことではない
通学の大学だと、授業に出てさえいれば単位がもらえるような科目も沢山ありました。また、友達とノートの貸し借りなどもできたので、それを考えると通信制大学の方が厳しいかもしれませんね。