中学生の子供に、「勉強しなさい!」と毎日言っていませんか?
子供のやる気をなくさせる原因になっていると分かっていても、言わずにはいられないんですよね。
子供の勉強を引き出せるような方法を考えて、親ももっと賢くなっていきましょう。
中学生の子供が勉強に対してやる気がない原因は?
勉強するメリットがない
実は多くの子どもが勉強をしない理由って、勉強するメリットが明確になっていないからです。
だって勉強したって、気持ちよくなるわけでも、お金をもらえるわけでも、楽しいわけでもないからです。
子どもからすると、勉強するよりも、
- 友達と遊ぶ→楽しさ&友達との仲が深まるメリット
- ゲームをする→楽しさを感じるメリット
の方がよほどメリットがあるわけです。
大人になると、今勉強しておけば将来・・・
というような未来のメリットに目を向けられるようになります。
ただ、中学生のうちからそういった未来に目を向けられる子ってほとんどいません。
中3くらいになると、少しずつ目を向けられるようになるのですが、中1、中2の段階ではまず無理です。
お金で釣っても無理
やる気が出ない原因として、ハッキリしているのは目的や対価が無いからです。
中学1、2年生位まではまだ幼さが残っています。
小学校から中学校に入るのに公立なら自動的に入学できますよね?
今まで、勉強しないと求めているものが手に入らないなんて、実感したことがないのでやる気も出ないのです。
勉強して何の意味があるのか?なぜ学校に行かなくてはいけないのか?
その目標が立っていないのです。
小学校低学年のように100円あげるからこうしなさい!と言う時期は過ぎています。
〇万あげるからこうしなさいと言っても同じです。
- 中学生が勉強しないのは、勉強するメリットが見つけられないから
- 将来を考えられるようになるのは、中三くらいから
- 勉強して何の意味があるのかが分かっていない
- お金で釣ってもやる気はでない
我が子がまさにこれ。なんで勉強しなくちゃいけないの?なんで成績が良くなくちゃいけないの?とよく言っています。子供がやる気の出るような目標を見つけてあげることが大切なのですね。
中学生頃の親の過干渉は勉強へのやる気をなくす原因に…
自主性が何よりも大切
成長期の子供の身体は本人の意思に関係なく増え続けます。
また、周りの子供と一緒に遊びながら自然に運動能力を高めていきます。
同様に、無理のない正しい生活をしていれば、自然と学力も伸び続けます。
学力を日々伸ばし続けるには「子供の自発的な意思」が必要です。
子供の好奇心は強く、子供が興味をもって何かに没頭する様子を見守ることが大切です。
気をつけないといけないことは、その自主性だということです。
「やらせなければいけない」と無理強いしようとする気持ちを持たないことです。
強制するのは逆効果
子供の成長を願うのは、親として当然の気持ちです。
しかしながら、「やらせなければいけない」と強要させる親の意思は子供の成長を考えてというより、「親自身の不安を解消したい」という気持ちからのほうが大きいようです。
親が義務感から何かを子供に押し付けるようになると、子供の自発性は失われ、学力の成長がストップします。
それでも親の権限を利用した強制的なやり方で、無理矢理に子供に勉強させることは可能です。
しかし、そんな方法では、目先のテストの点数が伸びても、長い目で見ると学力が伸び悩む結果となります。
強引にやらせることは、インコに言葉や九九を覚えさせるのと同じことです。
本人の意思で、勉強に没頭する環境でなければ、本当の学力は身につきません。
- 子供は自然と伸びていくもの
- 親が強要してはいけない
- 親の不安を解消するために過干渉になっていることがある
- 親が強制的にやらせても、目先の点数がのびるだけ
親は先が分かるだけに、ついつい口を出したくなっちゃうんですよね。黙って見守るより、口を出した方が断然楽なんです。しかし、それが結果的にやる気をなくさせているのだとしたら、考えなくてはなりませんね。
中学生の勉強へのやる気を引き出す為にはまず学習環境を整えよう!
リビングで学習する意義
リビングに学習スペースをつくる
リビング学習は昔から言われていることですね。
リビング学習をさせる意義はふたつ。
一つ目は親の監視の目が行き届く場所に子どもを置き、集中力を持続させること。
もう一つは学習チェックを親がすぐにおこなえることです。
下準備が肝心
でも、ただやみくもに、リビングで子どもに学習をさせるだけでは、学習の効果はあまり期待できません。
リビング学習をやらせる時にはきちんとした下準備が必要になってきます。
まず学習スペースをきちんと確保すること。
整理整頓のできていない乱雑なテーブルでは、誰だって気分よく学習できませんね。
それに物が乱雑に置かれていると、気が散って集中できません。
お客様をお迎えするときのように、きれいに、清潔にしてください。
次に、テキスト・ノート・参考種・辞書・筆記用具などを収納しておく家具を準備しましょう。
勉強道具をいちいち自分の部屋に取りに行くのでは、効率が良くありません。
リビング学習は一時的なものですので、凝った家具をご用意いただく必要はありません。
カラーボックスなどでよいと思います。
そして、これが最も重要なことなのですが、テレビやゲームといった誘惑をできる限り排除しておく必要があります。
- リビング学習は、目が行き届いてチェックがすぐできる利点がある
- リビングのテーブルは整理整頓をしておく
- 勉強に必要なものを収納しておく家具をリビングに準備しておく
リビング学習は、私も良いと思います。自分の部屋でやると、必ず脱線してしまいます。多少は見張られているほうが、集中してできますよね。一人きりで集中できる人なんて、ほとんどいないと思います。
中学生の勉強へのやる気を引き出す方法
成功体験が自信につながる!
得意な教科から勉強させる
勉強しても成果が得られないとモチベーションも上がりませんが、逆に勉強して成果があると、その成功体験を繰り返したくて、勉強のやる気も出るのです。
得意な教科や自分のわかるところから勉強することで、問題が解けるという成功体験が自信となり、苦手な教科も取り組めるようになります。
目先のご褒美でやる気アップ
勉強することによる目先のメリットを示す
勉強をすることによるメリットというと「行きたい高校に行ける」「将来役に立つ」などと思いつくでしょうが、中学生にそのような遠い未来のメリットを示してもピンとこないものです。
大人の感覚と違い、中学生にとっては、将来のメリットなんて本当に遠すぎて想像がつかないのです。
それよりは、勉強することによって今、どんなメリットがあるのかを示してあげると良いですね。
「勉強が終わってからおいしいスイーツを食べよう」とか「勉強した分だけあとは好きなテレビを観ても良いよ」など目先のメリットがあると、子供の勉強意欲を駆り立てるのに十分ですよ。
- 得意な教科から始めて、やる気を起こす
- 成功体験がモチベーションアップのコツ
- 目先のメリットがあると、勉強を頑張れる
私は数字が苦手だったので、数学から始めるとすぐに嫌になっちゃうんですよね。あくびが出てきて集中力が途切れるので、好きな教科からやってみるのがポイントです。はじめにつまずいてしまったら、好きな教科にもたどり着けませんよ。
中学生の子供に勉強へのやる気を持続させる方法
まずはやってみる
勉強をする際の最大の関門は、「勉強を続ける」こと以上に「勉強を始める」ことにあります。
面倒に感じていたり、やりたくないと思っていることほど、腰が重くなりがちです。
そのため、たとえば自宅で勉強をするのであれば、何をするよりもまず先に机に座り、勉強道具を広げ、どんなに簡単なことからでもいいので、まずは勉強を始めることを心掛けましょう。
分かるところから始めてみる
勉強のやる気を損なわせる大きな要素のひとつが「わからない」ことです。
もちろん「わからない」から勉強する必要があるのですが、「わからない」ことに取り組み続けるのはなかなかしんどいもの。
そうやって苦しんでいるうちにやる気を失ってきて、「わからないからもういいや」となってしまいがち。
最初のうちは、「わからなければ飛ばす」くらいの心構えで、わかるところからどんどん勉強に取り組むようにするとやる気が長持ちします。
時間を目標にしない
目標をもって勉強に取り組むことはとても大切なことです。
ですが、その目標を時間にするのは、できる限り避けましょう。
たとえば「2時間勉強する!」と決めたとして、ものすごく集中していても、ダラダラと勉強していても、どちらも2時間は2時間。
待っていても時間は過ぎるため、十分な成果が得られにくくなります。
- 何でもいいから、まずは初めて見る
- 得意なことや分かる事から進めていくことがポイント
- 時間を目標にすると、ダラダラしてしまうことがある
私も勉強が嫌いだったので、取り掛かるまで時間がかかって大変でした。やっと座った机の汚れが気になって掃除を始めてしまうことも多々ありましたね。まずはとりあえず1ページやってみる、と決めてみるのもおススメですよ。