過去のデータから書く人が多い卒論。同じようなものになるのはやむを得ないですよね。
そんな時には、既存のデータを使わないで、自分でデータづくりをしてみてはどうでしょうか。
卒論のアンケートを作る方法やポイントをまとめてみました。自分の集めた新しいデータで卒論を書いてみて下さいね。
卒論のアンケートの作り方のポイント
①アンケートで調べたいことを明確にする
■(1)目的をきめる
アンケートによって得た情報によって、自分が何を調べたいのかということを明確にしておくことが必要です。
■(2)対象者をきめる
どんな人たちをターゲットにするのかを決めましょう。
例えば、『東京の大学生』や『神奈川の高校生』など、地域・年代、あと性別くらいまでしぼっておくといいかもしれませんね。
また、同じようなアンケートをしている人がいるかもしれないので、論文検索サイトなどで過去の研究結果を参考にしてもいいかもしれません。
②質問紙の流れを自然にする
質問を考えたあとに、質問の順番が不自然ではないか確認しましょう。
関係のある質問同士はまとめたりするとわかりやすくなりますね。
自分で一度回答してみることや、友達や分野が全然違う人に解いてもらうと、自分では気づかなかった落とし穴に気づくことができますよ。
③人数をあつめる
人数はできるだけ多く集めましょう。
たとえば、Aという集団とBという集団の違いをくらべる場合、統計処理などをおこなって統計的に有意差をだすためには、多くの人数を集めなければなりません。
差がでてほしいところに差がでない可能性や、検定のかけかたによって数字がゆれる可能性があるからです。
また、人数が多いほうが、はずれ値がでた場合の平均値への影響が少なくなります。引用元-【卒論】初めてのアンケート作成で知っておくべき5つのポイント | 大学生の困った!を解決するCampus Magazine
- 目的、ターゲットなどを明確にしておくこと
- 質問の流れを確認し、第三者にも見てもらう
- できるだけ多くの人にアンケートをとること
ここが肝心なところですね。アンケートをする意味、求めているもの、知りたいことをきちんと整理してから行う必要があります。ここを間違うと、せっかくのアンケートも意味が薄れますね。
卒論アンケートの作り方のコツ
誰にでも分かる簡単な言葉にする
①「やさしい」言葉を用いる
堅い文章よりも、話し言葉のような文章の方が、モニターが気軽に回答することができます。
専門用語はできるだけ使用せず、誰にでも設問内容が分かるようにしましょう。例)×「~○○の購入頻度を答えよ」
○「~○○の購入頻度を教えてください」
具体的に分かりやすく
②質問は「はっきり」と
5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように)を意識して、明確に質問するようにしましょう。例)「周りは~しますか?」→「あなたを含めた周りは~しますか?」
「普段は~しますか?」→「最近1週間は~しましたか?」
「○○はどうですか?」→「○○については△の面ではどのように思いますか?」
短く端的に
③質問は簡潔に
冗長な表現とならないよう、短く簡潔な文章となるよう心がけましょう。例)×「まず最初に、○○と完全に一致していると思うものを以下の選択肢から選んでください。複数選んでもよいです。」
○「次の選択肢のうち、○○と一致していると思うものを選択してください(複数選択可)」
その他に集中しないように注意
④回答欄は抜け漏れダブりなく
選択肢回答の場合は、多くの回答が集まるであろう代表的な選択肢が抜けていたり、「その他」に回答が集中してしまいような選択肢回答にならないようにしましょう。例) 質問「ここ1ヶ月間で購入したアプリの種類を教えてください」
回答×「ゲーム、天気、ファイナンス、その他」
回答○「ゲーム、仕事効率化、ソーシャルネット、ニュース、ブック、フード、選択肢にないアプリを購入した、購入していない」
引用元-初めてのアンケート作成で知っておきたい2つのポイント「考え方」「作り方のコツ」【マーケティングリサーチ、市場調査】 – スマートサーベイのブログ
- すぐに答えられるように、分かりやすく優しい言葉で書く
- 5W1Hを明確にして、答えやすいようにする
- だらだら質問を長く書かない
- 選択肢を設けるときは、その他に集中しないようなものにする
せっかくアンケートを実施しても、設問を間違うと思うような卒論が書けません。アンケートをする前に、その設問が適切かどうかをきちんと熟考するといいですね。答えやすい設問がいいでしょう。
卒論アンケートの作り方、使えそうなアンケートツール
卒論アンケートで使えそうなアンケートツールを3つ紹介します。
クエスタント
国内No1のシェアを誇るアンケート会社「マクロミル」が提供するアンケートツールサービスです。
スマホでも簡単に作成できる点、10万人を超える利用実績や、無料プランがある点、スマホでも簡単に作れる点、などが特徴です!
老舗の調査会社が満を持して出してきたサービスということもあり、作成する際は、ストレスなくスムーズに作れます。実際に作ってみればわかりますが、直観で操作できるような感じです。
ちなみにタブレットにも対応しているので、大学にタブレットを持ち込んでいる人などはタブレットからでもリアルタイムで回答状況のチェックができます。
google docs
アンケートツール特化ではないですが、こちらでも簡単に作れます。
かなり定番ですが、難点としてはアンケートに特化したサービスではないので作成している途中で、多少思い通りに作れない部分も出てくる可能性があるツール。
クリエイティブサーベイ(creative survey)
フォーデジットという、HP制作やシステム開発などを行っている会社が作ったアンケートツールですが、アンケートツールならクリエイティブサーベイということで、力を入れているようです。
こちらも無料で作ることができ、特徴はテンプレートが豊富なのでアンケートのタイトルや目的に合わせてお好みで自由に設定できることでしょうか。
引用元-サクッと集計!【卒論アンケート】で使えるアンケートツール3選!作り方簡単!クエスタントほか | 今どきライフハック
- 卒論アンケートで使えそうなツールは、クエスタント、google docs、クリエイティブサーベイ
- クエスタントは、スマホで簡単に作れる
- google docsは、アンケートに特化していないが簡単に作れるのでおすすめ
- クリエイティブサーベイは、無料でテンプレートが豊富
こんな便利なアンケートツールがあるのですね。スマホでも簡単に作れるのなら、パソコンが苦手な人もすぐに行動が起こせそうです。ツールを使って、分かりやすいアンケートを作っていきましょう。
卒論アンケートの依頼文の参考例
参考例
アンケートの取得方法にもよりますがベースとしては、こんな感じでしょうか。
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私は○○大学○○学部○○学科○年の○○です。
現在、現在卒業論文のテーマとして○○について研究しています。
この○○について研究をするにあたりアンケートを取らせて頂いております。アンケートの対象者としては、○○(職業や年齢・男女など)になり、つきましては大変お手数ですが添付のアンケートにお答え頂きご返信頂ければ幸いです。
尚、ご回答頂きましたデータについては、今回の卒業論文のみで利用することとし、それ以外に活用することはありませんのでご安心下さい。
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シンプルに分かりやすくを心がける
長ったらしく書いても相手は単純に面倒と思うだけなので、「卒論で使うアンケート」という「目的」を冒頭でシンプルに書くことと、最近は個人情報などに厳しいご時世なので、取得したアンケートデータは、卒論以外の目的では使いません、と明文化し安心させることです。(もちろんデータの管理はしっかりとする必要があります。名前やメアドなどの個人情報まで取るならなおさらです)
あとは、アンケートの取得方法が、郵送で依頼するのか、対面で依頼するのか、あるいはネットアンケートで依頼するのか、などによっても違ってくるので、それに合わせて、上記テンプレートに、追記すればよいかと思います。
引用元-卒論アンケート依頼文の例。なるほど!参考見本として使える!|卒論アンケートの作り方や、ネットアンケートの活用方法など。
- 長々書くと、面倒だと思われるので注意
- 目的をシンプルに書く
- 個人情報の管理はきちんとすることを明記
私も、長々書いて文書は、後から読もうと思ってしまうことが多いです。そのうち、忘れてしまったり…。パッと一目で目的や内容が分かるといいですね。みんな面倒なことは嫌いです。
卒論アンケートの作り方、ネットアンケートの活用方法
オリジナルのデータ
大学生の卒論というと、WEBで過去の誰かの卒論をパクッて、あるいは参考にしてみんなと似たり寄ったりの卒論が出来上がってしまう、という場合があると思います。
例えば、卒論の説得力を持たせるために、第三者機関の客観的なテーマをひっぱってきて、グラフなどで紹介する、というやり方はあると思います。
そのようなデータ抽出するときに、例えば、自分独自でアンケートを取るというのも一つの方法です。
メリットとしては、「自分が取りたいテーマに沿ったデータ」を入手できる点にあります。
やはり世に出ているデータというのは、一般的なデータだったりするので、それで事足りる場合は良いですが、WEBで検索してもなかなか出てこない場合がほとんどだったりします。そのようなときは、自分自身でアンケートを取ってみましょう。
SNSをフル活用
アンケートというと、ワードなどでまず質問を作って、それでエクセルか何かで回答データを集計してグラフ化するやつでしょ?友達もやってるけど、あんな面倒な作業できないよ、という人もいると思います。
それはもう古いやり方です。
最近はネットアンケートが充実しているので、WEB上でサクサクアンケートを作って、そのアンケートをツイッターや、facebook、LINEや、メールなどで配信すれば、簡単に回答が集まったりします。わざわざ対面で頼む必要がないのです。
- 過去のデータを使いまわすと、似たような卒論になってしまう
- 自分でアンケートをやってみるのもアリ
- ネットでアンケートを作り、SNSで回答を集める
さすが、現代のやり方ですね。ただ、これをやるのはSNSをやっている世代に限定されてしまいそうですが、この世代なら紙媒体よりも多くの人から回答が得られそうですね。ターゲットを考えてアンケート方法を変えていきましょう。