家の新築を機に「神棚+仏壇」を購入!位置や方角…作法の注意点は何

新築時に神棚と仏壇を購入!その時の注意点は?

意外に知らない仏壇の安置の仕方についてまとめました。

仏壇の安置に最適な場所や、神棚と仏壇を一緒に置く場合の注意点についてもまとめています。

引っ越す際の注意点も記載していますので、是非参考にしてください。

「新築・引越し」がきっかけ!?仏壇購入のアンケートでランクインした結果とは

仏壇を購入するきっかけ

「ウチは家族みんなが健在だし、仏壇には縁がありません!」という方、仏壇は誰かが亡くなったときに購入するものと思っていませんか?

たしかに、仏壇購入のきっかけで一番多いのは「身内が亡くなったとき」。

しかし、次に多いのは「新築や引越しをしたとき」なのです。

新たな気持ちで新生活をスタートするときに、仏壇を新調するのは絶好のタイミング。先祖への感謝を形に表すいい機会でもあるのです。

不幸が起こるというジンクス?

ある地方ではこんなジンクスがあります。

「家を新築すると身内(もしくは建てた人)に不幸が起こる」というなんとも不吉な言い伝え。

家を建てることは人生最大の行いであり喜びでもありますが、それによって運気を使い果たしてしまうからだそうです。

もちろん、これはあくまで言い伝えであって、何の根拠もありませんのでさほど気にする必要はありません。

しかし、そんな不吉なジンクスを吹き飛ばす意味でも、家を新築する際は神棚や仏壇をお祀りするべき、という考える人はいます。

引用元-運を呼ぶ新生活。一日のスタートは仏壇から [葬儀・葬式] All About

 

  • 仏壇購入で二番目に多いきっかけとなるのは「新築や引っ越しをしたとき」である
  • 先祖への感謝を形にし、新たな出発のしるしとして仏壇を購入する
  • 家を新築すると不幸が起こるというジンクスを吹き飛ばす意味で購入する考え方もある

 

意外な結果でした。

仏壇とは田舎の実家にあるものだという認識でいましたが、引っ越しや新築をきっかけに仏壇を購入する人は結構多いのですね。ジンクスが気になるのはともかく、新しい出発に対しての一つのけじめとはなりそうですね。

神棚はどこに祀るのがいい!?新築時に神棚と仏壇を購入する場合の場所は?

神棚を祀る場所・方角

神棚を祀る場所は、南向きか東向きになる明るくて清浄な場所がよいとされています。

見上げる程度の高さに棚板を吊って神棚を設けます。

家庭では家族がいつも集まる部屋で、毎日親しみを込めてお参りできる場所であることが大切です。

ドアの上など、人が出入りする場所の上は避けるようにします。

また、二階のある家では、その上を歩くことになるような場所は避けたいものですが、困難な場合は「雲」や「空」の文字を神棚の上の天井に貼ればよいです。

仏壇と同じ部屋に祀る場合は、神棚と仏壇が向かい合わせにならないように祀ります。

お参りするときに、お尻を向けないようにするためです。

天井から棚板を吊ることができない場合は、本棚や書庫キャビネットの上に神棚を置いてお祀りします。

神棚をはじめて祀る時期

神棚はいつ祀ってもよいですが、年末年始など神社からお神札(ふだ)を頂いたときが最も多いようです。

家の新築や商店の開店、事務所開きのときに、新しく神棚を祀ることも多いです。

神棚を祀るのに決まった時期はありません。

思い立ったが吉日で、一家の繁栄、家内安全、商売繁盛、諸願成就を願って神棚を祀ります。

引用元-神棚の祀り方・方角位置

 

  • 神棚を祀るのは南向きか東向きになる明るくて清浄な場所が良いと言われている
  • 家族がいつも集まる部屋の、見上げるところに吊って祀る
  • 神棚と仏壇は向かい合わせにならないようにする
  • 神棚を祀るのに決まった時期はない

 

なるべく家族みんなが集まる部屋にしましょう。

神聖な方がいいからと誰も使っていない部屋にお祀りするのはいけません。いつでもお参りでき、家族みんなが気に留めていられるところにお祀りしましょう。その部屋は意識してきれいに保てれば良いですね。

仏壇の適切な安置場所はどこ??新築を機に神棚や仏壇を購入するとき!

仏壇のご安置場所について

お仏壇を購入する前に、安置する位置を決めましょう。

昔は、たいていの家に仏間があったので、場所はおのずと決まっていました。

最近は、仏間のない家がたくさんあります。

和室のない家もあるので仏壇を安置する場所に関するご質問が増えてきています。

仏壇を安置する向きとしては、仏教では仏は十方どの方角にも仏はいるとされているので、方角に吉凶はありません。

一般的には北を避けて安置することが多いです。 既に述べましたように、生活に密着した場所で毎日のお給仕が楽で、静かな場所であればそれでよいです。

座敷があればその場所が最適ですが、家族が集まりやすいリビングなどでも大丈夫です。

避けた方が良い場所がある?

ただお仏壇のためには、以下の場所は避けましょう。

○直射日光が直接当たる場所

○非常に乾燥する所

○空調の吹き出し口(変色したり急な温度変化や乾燥でひび割れ、変形の原因となる)等です。

 また、方位では神棚とお仏壇との関係について次のようなことが言われています。

○互いに向き合うは凶

○仏壇の上に神棚を置くは凶

○同じ部屋に安置するはさしつかえなしとなっています。

そのほか、床の間や押入れの上部、たんすの上、居間のサイドボードなどの上に置いても問題ありません。

テレビやオーディオラックの上など音がするものの上は避けて下さい。

お仏壇の上に物を置いてもいけません。

お仏壇の位置の高さにも気をつけましょう。

座っておまいりする時、ご本尊の位置が目線よりすこし上になるように安置することが好ましいとされています。

立っておまいりする時は、ご本尊が胸よりも少し上の位置になるように安置されると良いでしょう。

ただ、その他の場所ならお仏壇の安置場所がどこでもよいということではありません。

例えば、人の出入りの多い玄関先や、住居空間からかけはなれた物置等に置くのは日々の礼拝という点からしっくりいきませんし、手洗いの横等もふさわしい場所とは言えません。

また、二階に置くのも悪くはありませんが、日々のおつとめという点から見ると、避けたほうが無難に思えます。

座敷や居間があるのにわざわざダイニングに持ち込むのも少し雰囲気に合いません。お坊様のお参りや仏事のときのことを考えておくのも必要なことです。

引用元-仏壇仏具の豆知識

 

  • 方角に吉凶はないが、北を避けることが多い
  • 生活に密着しており、家族の集まる静かな場所が良い
  • 直射日光が当たる場所や乾燥するところは仏壇のためによくない
  • 神棚と仏壇が向き合ったり、仏壇の上に神棚を置くことはしない
  • ご本尊が目線よりも少し上に安置する方が良い
  • 座敷や居間があればそこがよい

仏間がないから置けないということではありません。

昔は仏間が当たり前にありましたが、今はある家の方が少ないのではないでしょうか。和室や仏間がないから仏壇を置いてはいけないということは全くありません。リビングや今でもきちんと御安置できれば問題ないのです。

 

【疑問】置く時の注意点はある!?仏壇の「位置や方角」で気を付ける事は?

位置や方角について

仏壇にまつわる素朴な疑問を株式会社はせがわ営業企画部安藤さんに伺ってみた。

お仏壇を置く際に、位置や方角で注意すべき点はありますか?

「色々いわれはありますが、基本的にいけないということは何もありません。

一番大事なのは、家族の方が落ち着いてお参りできるところを選ぶことです。

方角に関しても、東西南北の各方向に如来様はいらっしゃいますので、とくにこだわる必要は無いと思います」

神棚との関係

仏壇を並べて置いたり、神棚と仏壇を同じ部屋に置いたりしても構わないのでしょうか?

「大丈夫ですが、注意点として、神様には方角がありますので、神棚は方角に注意して置いてください。

それと、向かい合わせにしてはいけません。

片方をお参りするときに、片方にお尻を向けることになりますので、それだけは避けるようにお願いいたします」

なるほど。

どこの世界でもお尻を向けるのは失礼な行動のようだ。

宗派について

では宗派の違う位牌を、同じ仏壇に入れても良いのでしょうか?

「本来は別々にお祀りすべきでしょうが、一家に2つのお仏壇を置くのは不自然ではと、1つにされるご家庭も増えています。

どうしても気になるようであれば、お寺様に相談してみるのが良いでしょう」

引用元-置く方角は?神棚と同じ部屋はあり?意外と知らないお仏壇マナー | スーモジャーナル – 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト

 

  • 仏壇を置くのに位置や方角は気にすることはない
  • 仏壇と神棚を同じ部屋においてもよいが、神様には方角があるので気を付ける
  • 仏壇と神棚を向かい合わせてはいけない
  • 違う宗派の位牌を一つの仏壇に入れる家庭も増えている

時代によって変わる部分もあるのでしょうか。

結婚した二人それぞれの違う宗派のお仏壇が家に二つある、などというケースは少ないかと思います。確かに家の間取りから考えて現実的に難しい人が多いでしょう。ただ、それぞれの親族にとっては宗派が違うと気にしてしまう人もいるかもしれませんね。

 

神棚や仏壇の「精を抜いてもらうこと」が大切!新築の家に引っ越す時の作法とは

引越しするときは、まず精を抜いてもらうこと

仏壇や神棚の引越しといっても、ほかの荷物と同様にトラックに乗せて運ぶことにかわりはない。

僧侶や神職の中にも、ご先祖さまや神様を大切にする気持ちがあれば、とくに何もしなくても問題はないというひともいる。

しかし、やはり引越しの作法があるということは知っておいたほうがいいだろう。

では仏壇の引越し作法とは、どんなものなのか。

「引越する前に、まずお寺にお願いしてお坊さんに来てもらい、仏壇に安置されていてご先祖様の霊を守ってくださる仏像と、ご先祖様の位牌、そして仏壇から精(しょう)を抜きます。檀家になっているお寺があったら、そこにお願いするのがいちばんいいでしょう」

そう話すのは筆者の菩提寺である曹洞宗・光真寺(名古屋市昭和区)の中島康邦住職だ。

精とは、そこに宿っている霊的な存在とでもいえばいいだろうか。

宗派によっては「魂」と呼ぶ場合もあるようだ。位牌ならそこに宿っているご先祖様の霊ということになる。

引用元-仏壇、神棚は勝手に動かせない? 知っておきたい神仏具の引越し作法 | スーモジャーナル – 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト

引越しが終わったら精を入れてもらう。神棚も同じ

新居についたら仏壇の中に位牌と仏像を前のように安置し、今度は精を入れてもらう。

「これも精を抜いてもらったお寺さんにお願いするのが普通ですね。

遠くへ引越すときは、事前にお願いしておけば、精を抜いてもらったお寺さんから同じ宗派のお寺さんに連絡してきてもらうこともできます」(中島氏)

これがもっとも丁寧な仏壇の引越し作法ということになる。

神棚の作法も同様で、神棚の場合は神主さんにお願いすればいい。

引用元-仏壇、神棚は勝手に動かせない? 知っておきたい神仏具の引越し作法 | スーモジャーナル – 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト

 

  • 精とは魂とも呼ばれそこに宿る霊的な存在のことである
  • 仏壇を引っ越す際には仏像と位牌と精を抜く
  • 新居では精を抜いてもらった寺にお願いして精を入れてもらう

 

檀家になっている寺に相談しましょう。

精を抜く、入れてもらうということはお寺さんにしかお願いできないこととなります。もちろんある程度お布施は必要なようなので、お坊さんと相談の上、常識的な金額で用意しておきましょう。