派遣先の仕事を、顔合わせ後に断ることはできるのでしょうか?
顔合わせ後に仕事を断るときの伝え方や、断るときのポイントや注意点をわかりやすくご紹介します。
何度も仕事を断っていると紹介してもらえなくなる可能性もあるので、注意が必要です。
顔合わせ後に断る事は出来るの?新しい派遣の仕事について!
派遣先との顔合わせとは?
まず、「顔合わせ」について整理したいと思います。
これはお仕事開始前に派遣先を訪問し、派遣スタッフと派遣先担当者が顔を合わせることを意味していると思いますが、この「顔合わせ」とは法的に明確に定められているものではなく、派遣会社により様々な運用をされているのが現実のようです。
基本的な確認となりますが、派遣法では派遣先が派遣スタッフを特定するような行為を禁止していますので、事前面接や派遣スタッフの履歴書送付・年齢制限、などはできません。
ですので、正式な流れでは、派遣スタッフの方が確定し契約も整い、勤務開始日までにお互いのコミュニケーションや事前打ち合わせなどを兼ねて「顔合わせ」をすることになりますので、この場合は既に契約が交わされていることも前提ですし、顔合わせのあとに派遣先や派遣スタッフのどちらかがお仕事を断るということは、契約上問題が生じると思います。
つまり、双方ともに断ることはできないということになります。
面接に近い形で顔合わせが行われる場合、双方が断ることが可能
正式な流れは上記のようになりますが、悩ましいのは、実態は限りなく事前面接に近い形で、契約が交わされる前に派遣先と派遣スタッフが「顔合わせ」をし、顔合わせの際の印象や状況によって双方の契約の意思を確定するという場合があることでしょうか。
こうした顔合わせをもし相談された場合は、派遣スタッフ自身も納得していることが必要ですし、顔合わせの後は派遣先にも派遣スタッフにも双方に断る権利があるというのが大前提となりますね。
- 派遣先との顔あわせは、法律上義務付けられてはいない
- 派遣スタッフは指定することはできないため、顔合わせが契約を兼ねているのが正式
- 顔あわせ後、会社側からも派遣スタッフ側からも断ることはNG
- 顔合わせが面接のような形で行われる場合、どちら側からでも断ることは可能
一般的な顔合わせのあとに断ることはできないようですが、面接形式の顔合わせの場合は断ることもできるようです。どちらなのか悩む場合は、事前に登録している派遣会社に確認しておきましょう。
顔合わせした後に断る方法とは!?派遣先の仕事を引き受けられない時の伝え方!
顔合わせ後に契約を打診されたら、なるべく早めに回答する
顔合わせ終了後に、コーディネーターからこのお仕事を引き受けるかどうかの打診があります。
即答する必要はありませんが、相手を待たせていることを忘れずに。
ほかの派遣スタッフが就業するチャンスもあるので、お断りするときはできるだけ早めにコーディネーターに伝えてあげるとよいでしょう。
顔合わせ後に断る場合、理由を正直に伝えて誠実に謝罪しよう
紹介された仕事をコーディネーターからの電話の時点で断るのは、「時給が低い」「条件が合わない」などの明確な理由から断りやすいでしょうが、職場見学に行ってから断る場合は、理由を慎重に伝えましょう。
職場見学にまで進んだということは、基本的な条件が希望に沿っていることが多いですよね。
職場を実際見て「雰囲気が合わなかった」など、言いにくい理由になるでしょうが、そこは正直に伝えるのが一番です。
申し訳ないという気持ちも伝わるよう、慎重に正直に伝えてください。
仕事の条件があいまいだと、希望に合った仕事が見つかるのに時間がかかる
派遣の仕事を断る時は、断る理由を明確に、自分の希望する条件をはっきりコーディネーターに伝えることを意識してください。
そのためにも、日頃から自分の希望する仕事の条件を、明確にしておくことが大切です。
曖昧な返答ばかりでは、コーディネーターに希望条件が曖昧なまま伝わり、仕事紹介に時間がかかるばかりです。
- 顔合わせ後に契約の打診をされたら、なるべく早めに回答する
- 顔合わせ後に断る場合、話しにくくても正直に理由を伝えて謝罪する
- 仕事の希望は明確に提示しておくと、希望しない仕事を紹介される可能性は少ない
日本人は遠慮しがちな傾向があり、自分の希望を率直に伝えられない人も少なくありません。しかし遠慮してあやふやな言い回しをしていては、コーディネーターの仕事を増やしてしまうだけです。希望は明確に伝えることが双方のためにですよ。
【理由を明確に伝える事】が重要!派遣先との顔合わせ後に断る場合…
顔合わせ後でも双方から断ることは可能
派遣の顔合わせ後に就業を断る権利はもちろんあります。
逆に、派遣先から就業を断られることもあります。
ただし、派遣先が就業不可と結論を出した場合で、派遣スタッフがその理由について説明を求めた場合、派遣会社(※派遣先ではない)はこれに答える義務が課せられています。
先方が採用に乗り気の場合などは特に、断りづらいこともあるかもしれませんが、これは自分の人生に関わるお話です。
派遣会社や派遣先企業にとってプラスにはならなくとも、自分の後悔しない結論を出すようにしましょう。
契約を悩む場合、直感に従ってみては?
ただ、他にも応募していてなかなか結論を出せない場合もあると思います。
そんな時は、直感を大事にした方が良いこともあります。
直感で決めるというのは、例えばふっと冷静になった時、その派遣先で働く自分をイメージして「働きたい!」と思ったら就業してみるといったことです。
なんだか文章にするのが難しい感覚ですが、とにかく自分の素直な気持ちに従って、顔合わせの返事をするようにしましょう。
顔合わせ後に断る場合は、理由をきちんと伝えることが大切
そして、ここが大切なポイントですが、顔合わせを断るときにその理由をちゃんと派遣会社に伝えることです。
伝えるというのはただ話すだけでは駄目で、相手がきちんと理解してくれるまで話さなければいけません。
派遣先企業はともかく、派遣会社はこの先も自分の就業サポート役として付き合っていく相手となります。
お断りするにしても、その理由を伝えないと今後の求人紹介に悪影響が出る危険性があります。
- 派遣の顔合わせ後でも、どちらからでも断ることはできる
- 契約を悩む場合は、直感に従って選択すると◎
- 顔合わせ後に断る場合、理由を派遣会社にしっかりと話してわかってもらう
- 理由をあいまいにして断ると、その後の仕事に影響が出るかも
自分が働く会社だからこそ、慎重に選択したいもの。納得できない場合は断ることもできますが、どうして断るのかという理由を明確にすることが大切です。しっかりと理由を伝えることで、より自分にあった会社を紹介してもらえるはずですよ。
断る時のポイント!派遣先との顔合わせ後に辞退する時の注意点!!
顔合わせ後に辞退する場合、派遣会社との信頼関係を壊さないように
辞退しても派遣会社との信頼関係を大切に
これも派遣で不安を感じる一例です。これも派遣会社の担当者との信頼関係が第一です。
それに誠意を持って辞退の連絡をした場合、それが顔合わせの後だとしてもきっと相手に真意が通じるはずです。
それに、万が一派遣会社の対応が悪くなったと感じても、派遣会社はその一社だけではないのですから、何事も前向きに考え、行動すれば道は開けます。
派遣での顔合わせ後の辞退も契約前なら可能!タイミングにだけは気をつけよう
例え顔合わせ後でも、契約を交わす前は派遣労働者も派遣先も選考期間だと言えます。
顔合わせの後に辞退する場合はできるだけ早めに決断し伝えましょう。
また、派遣会社の担当者とはまめに連絡を取り合いましょう。
不安な点、不明な点などはすぐ相談を、希望条件も事細かに伝えていた方がより条件に合った派遣先を紹介してもらえる可能性が高まります。
辞退は最小限に、やむを得ず辞退する時は誠意が伝わる対応を心がけましょう。
- 顔合わせ後の辞退は誠意をもって連絡し、派遣会社の担当者との信頼関係を崩さないように
- 辞退後に対応が変わってしまったら、他の派遣会社を探しても◎
- 希望の条件を担当者にきちんと伝えていた方が、辞退も少なく良い派遣先を紹介してもらいやすい
顔あわせ後に辞退をしたとしても、派遣会社の担当者との関係はその後も続いていきます。信頼関係を壊してしまわないよう、辞退することになっても誠実な対応を心がけるようにしましょう。
何度も断ると紹介して貰えなくなる可能性も!派遣の仕事に対してのやる気とは?
仕事をえり好みしすぎると、仕事を紹介してもらえなくなるかも
あまり断ってばかりいても、「このスタッフはやる気がないんだな」と判断されて仕事を紹介してもらえなくなるかもしれません。
希望条件をしっかり設定することは大切なのですが、あまり多くの条件を選り好みしていては、見つかる仕事も見つからなくなります。希望条件は3点くらいに絞り、それ以外の部分についてはある程度妥協も必要です。
どうしても譲れない点を担当者に対しても明確にして、受けた仕事で実績を積んでいけば、担当者もその条件に合う仕事を優先して紹介してくれるようになるかもしれません。
希望条件を絞り、選り好みをしない。そして、その条件にあった仕事は他の点を多少多めに見るようにして、どうしてもできない仕事は早めにきっぱり断る。これが、派遣として実績を上げつつ、担当者との関係も壊さない、ベストな仕事の断り方です。
辞退しても良いが、回数が多すぎるのはNG
断ること自体にはまったく問題ありません。
ただ、例えば紹介された仕事を1回も引き受けることなく立て続けに10回断ったら(あくまで目安ですが)次の紹介はしにくくなります。
なぜか?
通常は2~3回断るうちにどういう仕事だったら受ける人なのか派遣会社に伝わります。
そのため、10回断っているということはあれもだめこれもだめという条件の厳しい人か、気持ちがコロコロ変わり希望する仕事に一貫性がない人の場合が多いのです。
そうすると、この人に紹介しても時間の無駄じゃないかとか、就業してもすぐにやめるかもと派遣会社は考えます。
- 仕事をえり好みしすぎるのはNG
- 条件はある程度しぼり、多少の妥協は必要
- どうしても難しい仕事は、早めに断る
- 断る回数が多すぎると、派遣会社から仕事を紹介してもらえなくなるかも
自分の希望に100%あった会社を探すのは、非常に困難なもの。絶対に譲れない条件を何点かしぼり、その他の点については妥協することも大切です。しかし無理をして働く必要はないので、難しい場合は遠慮せずに断ってしまいましょう。