本を綺麗に保つには日焼け防止が重要ですが、なぜ日焼けするのでしょうか?
日焼けは紫外線が原因ですが、日光だけでなく蛍光灯からも出ています。日焼け防止にはブックカバーがリーズナブルですよ。
本は本棚に仕舞うという方も、扉付きが日焼け・誇り防止に有効です。日焼けした本はヤスリで削って直すようですが気を付けないと傷んでしまいますよ。
変色する原因って知っていますか?本をキレイに保つには日焼け防止が重要です
紫外線による影響とは・・・
光の中でも特に高エネルギーの紫外線が本に当たることで、紙を構成要素の一部を変色、また紙上のインクなどの色材が退色することで、本の日焼けを引き起こしています。
ただ・・・
紫外線が原因というのは、なんとなくイメージつき易いですよね。
本の”日焼け”すると言うくらいですから。
紫外線は日光だけではない
でも、1つ気をつけなくてはいけないことがあります。
それは、ここでお話している紫外線というのは、“日の光”だけはないという点です。
じつは、部屋の中の”蛍光灯の光”からも紫外線が出ていて、その影響でも本が”日焼け”してしまうようです。
湿度による影響とは・・・
紫外線にばかり気を回しすぎて、つい見逃しがちになってしまうのが湿度です。
湿度が70%以上の場所で管理しているとカビや細菌類の被害はもちろん、フォクシングと呼ばれる茶褐色の染みが発生し、本の日焼け(黄ばみ)の原因となります。
- 紫外線の影響:紙の構成要素の一部変色、インクの退色→本の日焼け
- 紫外線→日光だけではない:蛍光灯の光も紫外線→日焼けする
- 湿度:70%以上の場所→カビ・最近、フォクシング(染み)→日焼け(黄ばみ)
紫外線に弱いといえば、ファクシミリの感光紙やレシートなんかがありますよね。蛍光灯の下でも黄ばんできます。そのぐらい紫外線が降り注いでいますから、大事な本も紫外線にさらさないよう気を付けましょう。
ブックカバーの使用がオススメ。本の日焼けを防止する方法
ブックカバーを付ける
トラブルから本を守るなら、ブックカバーを付けるのが簡単で有効です。
書店でもらったカバーをそのまま使うのもいいですけど本棚に並べる際には、どれがどの本だったか分からなくなってしまうのが難点です。
そこでお勧めなのが、パラフィン紙です。
半透明のつやつやした紙です。お菓子作りの時などにも使いますよね。
グラシン紙、硫酸紙、蝋引き紙、ワックスペーパーなどどれでもOK
グラシン紙、硫酸紙、蝋引き紙、ワックスペーパーなども製法、呼び方が違うだけでブックカバーとして使うならどれでも大丈夫です。
これらの紙の良い所は、半透明で中の本が見やすいだけでなく、水にも強い所です。
ちょっと厚手ですが、お菓子作り用のものなら簡単に手に入りますので試してみてください。
蔵書が大量にある場合は紙卸業の会社に相談した方が良いかもしれません。
反り、ゆがみから守る本のページが反ってしまったり、本自体がゆがんでしまったりするとなかなか簡単には戻りません。
なるべく、反らせたりゆがませたりしないように気をつけましょう。
- 本を守る:ブックカバー→何の本かわからない→パラフィン紙がおススメ
- グラシン紙、硫酸紙、蝋引き紙、ワックスペーパーなど、どれでもOK
- 半透明→中が見やすい:お菓子造り用なら簡単に手に入る
お菓子用のこれらの紙は、もしかして丸かったりするんじゃないでしょうか?まぁ大きさが間に合えばかえって面白いかもしれませんが。本屋で付けてくれるブックカバーをそのまま使って上手く判別できる方法はないんでしょうかね?
お部屋にこんなひと工夫を…本の日焼け防止の為にできること
本棚の位置を徹底すること!
窓際は絶対に避けてください。
- 直射日光による紙焼け
- 窓ガラスの結露(湿度の上昇)による紙の劣化
につながるからです。
光が当たらなくて、湿気が溜まり難い場所に配置するようにすると良いでしょう。
ちなみに、コンビニのマンガコーナーって見たことがあるでしょうか?
何故か知りませんが、窓際に置いてあります。
しかも発売一か月も経っていない商品なのに、本が中古本状態になっています。
これではお客さんも買ってくれないですよね・・・。
何故か知りませんが、どこのコンビニでも日焼けマンガが置いてあります。
もし、私がコンビニで窓際に本コーナーが窓際ではない場合に、
遭遇したとしたら、感動するでしょう。
カーテンを使用する
それと、もう一つ知っておきたい事があります。
カーテンを使用するです。
図書館で紫外線対策をしているので、自宅でやりたい場合は、カーテンを絶対に使いましょう!
使用するカーテンは、
- 遮光カーテン
- UVカットカーテン
のものを使用するといいです!
ノーマルなカーテンだと紫外線を入れてしまいますので、本の傷みに繋がります。
余談ですが、遮光カーテンは光を遮る効果があるので、睡眠の質も上げてくれます。
なので、寝室と本棚が一緒である場合は、遮光カーテンを付けるのがいいかもしれませんね^^
- 本棚の位置:窓際を避ける(直射日光、結露による紙の劣化)
- 日光や蛍光灯の光が当たらず、湿気が溜まりにくい場所に配置
- コンビニの雑誌コーナー:窓際、一月も経っていないのに中古状態
- カーテンを利用する(遮光・UVカットカーテン)
- 遮光カーテン→睡眠の質上げる:寝室と本棚一緒なら遮光カーテンにするといい
本を補完するのって、結構嵩張る上に重いので困るんですよね。なので普段使用頻度の低い部屋に保管することになるわけですが、その場合でも紫外線、湿気を避けないと意味がないという事なんですね。
「扉付きの本棚」がオススメです!本の日焼け防止だけじゃない嬉しい効果も
扉付き本棚は日焼け対策になる
お部屋選びをするときに気になるが日当たりの良さです。たくさんの陽の光が入り込む気持ちのいいお部屋は誰もが望む物件です。でも、日当たりの良いお部屋は様々なものが「日焼け」してしまいます。本も日焼けしやすいものの一つです。
長い期間日光に当たっている本はどんどん日焼けしていきます。日焼けした本はなぜか貧相に見えてしまいます。大切に保存しておきたい本はキレイな状態を保ちたいですよね。読まなくなった本をブックオフやamazonで売るときも状態の良い本のほうが高く売ることが出来るんです。扉付きの本棚は日焼け対策にも最適です。
扉付き本棚はホコリ対策になる
扉が付いていない本棚は長期間置いておくとホコリがたくさん付着します。
たまに読み返すときにホコリが付いた本を手に取ると悲しい気分になりますよね。
扉付きの本棚はホコリが付着しにくいので、ホコリ対策に最適な本棚です。
- 扉付き本棚:日焼け対策になる→日光に当たると日焼けし貧相に見える
- 扉付き本棚:ホコリ対策になる→ホコリが付着しにくい
本を大事にされている方なら、蔵書はきっと多いことでしょう。その大量の蔵書を扉付きの本棚に収容するって、いったいどれくらいの本棚が必要になるんでしょうか?お値段もそれなりにかかってきますよね?
日焼けした本をキレイにする方法って?変色を防止できなかったんです…
◆用意するもの◆
- 日焼けしてしまった本
- 紙やすり(画像は400番と1000番)
- 当て木(平らな板状のもの)
※作業中は粉がでるので、新聞紙などを下に敷いておくと片付けが楽です。
ちなみに、紙やすりはホームセンターや100円ショップなどで売られています。
価格も手ごろなので簡単にそろえることができますよ。
◆やり方◆
- やすりを均等にかけられるように、紙やすりをあて木に巻きつけておきます。
当て木は平らで硬いものであれば、何でも大丈夫です。
ちなみに筆者はシャーペンの替え芯ケースを使用しました。
- カバーを外した本の日焼けした部分に紙やすりをあて、紙の向きに沿って一方向に軽くこすります。
この時に本が開かないように固定しておくと、より作業がしやすいです。先に150~400番である程度削り、仕上げに目が細かい800~1200番をかけるとキレイにしあがります。
- 本に付いている粉を落とします。
ページの間にも入っているので、何度かパラパラとめくって落としてください。
本のヤケ方によっては、部分的に色が残ってしまったり、あまり効果がない場合もあります。また、削り過ぎてしまうと本を傷めたり、漫画の場合は台詞や絵が切れてしまうことがありますので、本の状態を確認しながら行うようにしてください。
- 用意するもの:日焼けした本、紙やすり(#400,#1000)、当て木(平らな板状)
- カバーを外した本の日焼け部分をサンディングする
- 効果がない場合もある、削りすぎると本を傷めることになる
サンディングペーパーに#400と#1000を使用しているようですが、自分ならまず#1000から行きますね。其れで埒が明かなければ作業を中止します。#400は結構研磨力があるので、日焼けしている古い本なら間違いなく傷めると思うんです。どうぞat Own Riskで。