勉強をしたくなった時に、大学から入り直すことは容易なことではありません。
大学レベルの科学を、自分一人の力で学ぶことは可能なのでしょうか。
科学の勉強の仕方やコツ、参考書の選び方などをまとめてみました。参考にしてみて下さいね。
Q 大学の有機化学は独学でできる?
有機化学を勉強したい
大学の有機化学の勉強をしたいのですが、独学では難しいですか?
一通りの素養がある、という程度まで勉強したいです。
おススメのテキストは?
私は化学は高校化学までの知識しかありません。
また独学で使えそうなおすすめのテキストがあれば、ぜひ教えて下さい。
- 大学レベルの有機化学を勉強したい
- 高校レベルの知識しかない
- 独学で勉強できるものか
- おススメのテキストはあるか
独学で勉強したくなるなんて、素晴らしい志ですね。確かに有機化学は難しい学問に思えますが、今は情報であふれている社会です。書籍やテキストなども腐るほど出ていますよね。
この一冊があれば、独学で困ることがありませんね。「なんとなく独学で~、お金もかかるし~」のような、本気で独学する覚悟がない方にはオススメしません。
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A 大学の有機化学の独学は・・・
分子の絵を描く
あ、ちょっとアドバイスですが。
どんな学問もそうですが、有機化学も手を動かすことが大事です。
有機化学は分子を扱う学問です。分子の絵を常に紙に描いて考えてください。
立体異性、配座、電子の流れ、反応機構・・・特に反応機構や電子の流れの矢印は非常に重要です。有機反応が解説されていたら、常に自分でその反応機構を一つ一つ絵に描いてみましょう。
分子模型は必須
また、できれば分子模型が欲しいところです。
立体配座を頭の中だけでイメージできる人なら良いですが、普通はそんなスキルはありません。
でも分子模型を見て触ってみれば一目瞭然です。大学の生協や大きい書店に行けば売っています。
多少高く感じるでしょうが買って損はしないと思います。
「ジョーンズ有機化学」が最高
私はジョーンズ有機化学をお薦めします。
ここ数年の初級~中級有機化学教科書としては最高の出来だと思います。
大学初級から学部上級レベルまで対応できますし、版が新しいので内容も最新のものが含まれています。
もっとも、ジョーンズ、ボルハルト・ショアー、マクマリー、ウォーレンといった有機化学教科書はどれも良く出来ていますので、いずれを選んだところでしっかりと読んで問題を解いていけば大丈夫でしょう。
大学近くの図書館・古本屋では、こうした教科書がおいてあることもあります。買うなら新しい版の方がお勧めではありますが、有機化学の基礎自体は変わっていませんから、試しに一冊借りて読まれてみては。
- 有機化学は分子を扱う学問
- 分子の絵を描くことが大切
- 分子模型は買った方が良い
- 「ジョーンズ有機化学」がおすすめ
問題集やテキストによって、分かりやすさはかなり違ってきます。自分のレベルに合ったテキストを見つけて、何度も読みこんでいくことが大切ですね。テキスト選びは慎重に行いましょう。
大学受験のための化学の独学・・・参考書の使い方は?
参考書の使い方
物理とほぼ同じですが、信頼できる数冊を丁寧に使っていきます。
基本的に3周し
1周目 単純に読み進め、問題を解く。合っている問題の問題番号に斜線を引いていく
2周目 1周目で合っていてもいなくても、もう一度解く
3周目 以後間違っていた問題のみ解き、合うまで繰り返す
以上です。答えを覚えてしまっても、「なぜ正解なのか」という部分を頭の中で論理構成を組み立てて進めていきます。
暗記部分はリストなどにしておき、一週間に一度チェックをするというのがおススメ*2。
一週間空けることで、忘却曲線の効果により時間を無駄にせずうまい具合に定着をしてくれます。回数を繰り返すごとに、期間を空けていきます*3。
繰り返しが大切
受験直前などでは、
1周目 解く
2周目 以後間違っていた問題のみ解き、合うまで繰り返す
といった形で行っていくのがベストです。並行して行っている暗記部分も、徐々に完成させます。
- 数冊を丁寧に勉強していくこと
- 何周も繰り返して頭に入れていくこと
この繰り返しというのが、簡単そうで難しいことなんですよね。何度もやっていると出来たような気持にもなるし、同じところばかりだと足踏みをしているような感覚に陥ります。しかし、確実に自分のものにすることが大切なのですよね。
独学・・・実はあの京大卒芸人も独学だった?
独学でも勉強できる
京大卒芸人のロザン・宇治原史規さんってご存知ですよね。
芸能界No.1インテリとして有名な彼が、どのように大学受験勉強をしていたのかを
テレビで話していましたので、情報をシェアしたいと思います。
ちなみに宇治原さんは、進学塾には一切通わず独学で勉強していたようです。
そして、しっかりと勉強計画を立てていました。
朝○時に起きて、○時~○時まで学校で、帰宅してから○時~○時まで勉強、
○時~○時までお風呂で、○時~○時まで夕食、○時~○時まで勉強、
○時~○時まで睡眠、という具合に非常に細かく一日を分けて、この計画表通りに
毎日過ごしていたそうです。
毎日8時間の独学で京大合格
また、宇治原さんは先生に
「京大に合格する人は一日に何時間くらい勉強しているんですか?」と質問し、
先生から「一日7時間くらいだね」と言われたので、一日8時間勉強したそうです。
みんなが7時間くらい勉強して受かるんだから、8時間勉強したら受かるだろうと
考えて、毎日8時間勉強していたそうです。
- 独学でも勉強は可能
- ロザン宇治原は、独学で京大に受かった
京大にも独学で受かるとは、夢のある話ですね。昨今は、親の年収と子供の学歴が比例しているという調査結果が出ています。塾にお金をかけなくとも、自分の力で目標の学校に行けるのが、本来あるべき姿だと思います。
独学で大学受験のための勉強・・・でも徹夜はNG
徹夜は短期記憶
受験勉強というと徹夜をして勉強しているというイメージがあるかもしれません。
ですが、徹夜をするのは絶対にやめてください。
なぜなら、人間には短期記憶と長期記憶があるからです。
短期記憶というのはその名の通り、短い記憶です。
「この間やったことなのに全然覚えていない」というのは、その記憶が短期記憶だからなんですよね。
短い期間しか脳が記憶してくれないので、すぐに忘れてしまうんです。
長期記憶とはその名の通り、長い記憶です。
短期記憶を長期記憶に変える
「昔習った内容だけど、今でもずっと覚えている」というのが長期記憶です。
もうお分かりかと思いますが、受験で大事なのは短期記憶ではなく、長期記憶です。
受験は高校1年~3年までの学習した内容の蓄積で勝敗が決まります。
ですから、高校生で学習した内容を、ずっと記憶していなければならないわけです。
で、こちらがものすごく重要なことなのですが、勉強して脳にいれた知識は、
最初は必ず「短期記憶」なんです。
勉強して脳にいれた知識が、いきなり長期記憶になることは絶対にないんです。
ですから、短期記憶を長期記憶に変えなければ受験で勝つことはできないんです。
- 徹夜は短期記憶なので、すぐに忘れてしまう
- 受験勉強で徹夜はNG
- 初めはすべて短期記憶なので、長期記憶に変えることが重要
私もよく日本史を一夜漬けで覚えていました。そのおかげで、今はきれいさっぱり忘れています。個人差はあるにしろ、人は忘れるようにできているんですよね。忘れないためには苦しいですが繰り返しが大切です。
化学の勉強のコツとは?
化学は文系も必要
化学の勉強のコツは、「文系と理系を両立する」ことです。
どういうことかといいますと、化学というのは社会や英語のような暗記問題と、
数学や物理のような解く問題が、融合している科目だからです。
例えばですが、元素記号などは暗記問題なので、こちらは文系になります。
でも、熱化学方程式などは解く問題ですので、こちらは理系になります。
つまり、化学というのは文系も理系も両方できないと、テストでいい成績が
取れない、非常に難しい科目なのです。
ですから、化学で大切になってくるのは「文系と理系を両立すること」。
つまり「暗記問題と解く問題を両方できるようになること」なんです。
化学は努力
では、どうやったら、両立できるのかといいますと、これは「努力」としか言いようがありません。
大変申し訳ないのですが、画期的な方法は私は知りません。
「石の上にも3年」と言いますように、努力した耐えた者が、結局最後は勝つのです。
- 化学は、暗記問題と考える問題が絡んでいる
- 化学は文系も理系も出いないと点数が伸びない
- 化学は努力することが大切
確かに、化学は覚えることがたくさんあります。しかし、暗記だけでは答えが出せなかったりします。化学はそう考えると、バランスの取れた学問だとも言えますね。そこが面白いところなのかもしれません。
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