最近では大卒の女性の入隊希望者も増えている自衛隊。大卒で自衛隊へ就職する人の入隊理由とはいったいどのようなものでしょうか。
人気の理由として、安定した職業であることや、タダで資格ホルダーになれる点があるようです。
ここでは、自衛隊の職種や給料についてまとめています。
大卒は3つのケースがある!自衛隊へ就職する場合
自衛官の入隊試験
大学卒業後に自衛官の入隊試験を受ける際には、大きく分けて下記の3つのケースがあります。
・自衛官候補生
・一般曹候補生
・一般幹部候補生
自衛官候補生はいわゆる任期制隊員。
一般曹候補生は将来下士官(曹)になる隊員。
一般幹部候補生は士官(幹部)になる隊員です。
(なお、一般幹部候補生は防衛大学校卒業者とは若干違う扱いになります。)
給料が高くなるのは?
このうち、給料が比較的高くなるのは一般幹部候補生で入隊した人です。
- 自衛官の試験には3種類ある
- 自衛官候補生は入隊の期間があらかじめ限られている
- 一般曹候補生は下士官(曹)になる人のためのもの
- 一般幹部の候補は防衛大学校出身者で、給料が最も高い
自衛官には3種類あるようです。任期付きだったり、一般の自衛官などです。その中で、最も給料が良いのは、自衛官になるための大学校を卒業した人のようです。そのような人が、自衛官のエリートといえますね。
どんな理由が?大卒が自衛隊に就職したいと思うのか
自衛隊に入隊する理由
自衛隊にはさまざまな理由で入隊する人がいる。
その中でも多いのは
・警察消防等の他の公務員に落ちてしまい、自衛隊しかなかった
・就職先がなかなか決まらず自衛隊しか受からなかった
この二つが断トツのトップである。
その他の理由では
・お国のために
・体を鍛えたい
・自衛隊で修業がしたい
・任期満了金がおいしい
などなどがあげられる。
国民を守るという自衛隊の大半がそこまで志が高くない理由で入隊している。
でもぼくはそれでいいと思う。
国防という意識が少なくてもよい?
入隊する前から国防意識に燃えている人間のほうがこちらからしたら奇妙だ。
そのような精神は入隊後の教育で身に着けていくものだと思っている。
そして教育プログラムもそのような国防精神を養う科目が色々と用意されている。
そんな国防という意識を持って入隊しなくてもいざ有事の際には立派に任務を完遂する自衛官ができているのだ。たぶん・・・
実際には自衛隊は災害派遣しか経験したことがない。
自衛隊の任務のうち災害派遣は主たる任務ではないので、それは本筋ではないのだが、災害派遣の際には自衛隊は立派に仕事をしているのが教育の素晴らしいところだ。
引用元-大卒で自衛隊に入った男の体験
- 入隊した理由で多いのが、就職試験に落ちて、自衛官にしか受からなかったから
- 国のために入隊する人は圧倒的に少ない
- 入隊後に愛国心を培う教育プログラムが用意されている
- 日本では自衛官は災害時に活躍している
自衛隊というと国防のために働くため大変だとか、危険といったイメージが少なくともありますよね。そのため、自衛官が第一希望だったと、入隊を希望する人は少ないようです。ですが、災害時などにはなくてはならない存在ですよね。
大卒の女性が増加している!自衛隊への就職が人気
公務員が人気
公務員も人気だ。
就職氷河期に突入してから「安定職」として男性にも女性にも人気が高い。
大卒後浪人してまで公務員資格を受験する者や、一度就職した後に受験し直す者も多い。
自衛隊は大卒の女性が多い?
その中でも女性の選択として意外なのが自衛隊。
平成23年度(最も女子で倍率の高かった)陸上自衛隊幹部候補生は87.5倍、さらに前出の金澤教諭は「高卒で応募できる職種まで大卒者が流れ込み、女性にいたってはほぼ大卒者で占められるようだ」と言う。
自衛官と言えば、地方の農家の次男・三男がなるもの、と言われたのも今は昔。
大卒女性が自衛官になる時代が来たようだ。
- 就職難なので公務員系の仕事が人気
- 大学を出ている性が自衛官を希望する場合が増えている
- 昔は跡継ぎではない男の子が自衛官になることが多かった
自衛官と聞くと、女性よりも男性の仕事といったイメージがありますが、最近の入隊状況は変わってきているようです。女性が試験を受ける場合も多く、自衛官募集のポスターにも女性が採用されているのを目にします。
タダで資格ホルダーになれるのが魅力☆自衛隊に就職後では
資格ホルダーになれる
不況で就職難が続く昨今、自衛隊入隊希望者が増えているという。
なんでも各種資格・免許が取れるのが魅力とか。
しかも、すべてタダ。
10種以上の資格ホルダーもいるという。
ジャーナリストの田村建雄氏がリポートする。
再就職に有利な技能訓練
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退職者のための集中技能訓練とはどういうものか。陸幕監部広報室担当者はこう語る。
「退職自衛官の再就職に有利な資格・免許を取るための部内技能訓練を行なうシステムがある。
3年内に退職する幹部、中堅、若い任期制自衛官で辞める人たちが対象です」
例えば仮に退職後の再就職に備えて大型特殊自動車免許を取得したいとなれば、学科も実技も3か月以内で合格できるように技能訓練をする。
大型特殊自動車免許の他、退職再就職支援の技能訓練で取る資格定番は、クレーン運転免許、フォークリフト免許、ボイラー、危険物取扱者、調理師、マンション管理士、防災管理者などがある。
自衛隊OBが語る。
「例えばすでに任務の一環でクレーン運転免許を取得していれば、そのクレーン車を公道で運転でき、仕事に連続性が持てるよう大型特殊免許を取る技能訓練を受ける」
自衛隊員として長く勤務すればするほど、あるいは曹長、准尉の中堅クラスになるほど複数の資格ホルダーになっていることが多いが、退職者用集中技能訓練でさらに資格を増やすのだという。
- 自衛官で働いている時にたくさんの資格がとれる
- 自衛官を辞めたとしても、就業中に取得した資格で再就職に有利
- 自衛官として上を目指すなら多くの資格を取ることが必要
自衛官として就職する人の中には、多くの資格を取得して有利な状況で再就職することが目的の人もいるようです。他の仕事をしていては、働きながら多くの資格を取ることは難しいですが、自衛官の場合はサポート体制が整っているのが魅力の一つです。
給料面では?大卒者が自衛隊に就職すると
大卒自衛官の給料は?
大卒自衛官であっても入隊区分が自衛官候補生や一般曹候補生であったりした場合は、高卒自衛官とまったく一緒の扱いになります。
例えば、高卒自衛官と同い年であったとしても、大卒者の方は入隊が4年ほど後になるので、その場合は勤続年数などから大卒者の方が年収が少なくなります。
曹と幹部の給料の差は?
自衛隊では20代~30代の若い内は、曹であっても幹部であっても驚くほど給料に差があるというわけではないのです。
ただ、40歳以降になってくると一般幹部候補生で入隊した人は、ほとんどが3佐になっています。
自衛隊では佐官になると、給料の昇給幅も手当の支給率も曹より優遇されます。
つまり、給料の差が目立ってくるのは40歳以降ということになるのです。
最終的に一般幹部候補生で入隊した幹部自衛官のほとんどは、2佐~1佐で定年となります。
その場合、曹で定年した自衛官との給料差はわずか年200万円ほどと言われています。
転勤回数や教育も多く責任も重いことから、大卒者であっても幹部の道を選ばない人も多数います。
給料面だけではなく仕事のやりがいなども考慮する必要がありそうです。
- 大卒かどうかではなく、入隊区分で給料が異なる
- 同級生ならば大卒より、高卒の方が給料が高い場合もある
- 一般幹部候補生の場合は入隊と同時に給料も高くなる
- 幹部と曹の給料差は少なく、仕事内容がハードなので幹部を希望しない人も多い
公務員の場合は大卒者と高卒者の試験が異なっており、大卒者の方が有利な給料形態となっています。ですが、自衛官の場合は、学歴ではなく、入隊年数や入隊区分が給料に大きく影響します。高卒者には有利といえますね。
『一般幹部候補生』のルートがある!大卒者が自衛隊に就職する場合
一般幹部候補生
大学卒業の学歴を持つ人ならではの、自衛隊をめざせるルートがあります。
それが、「一般幹部候補生」になるという選択です。
「一般幹部候補生」は一般・歯科・薬剤科のコースから各自衛隊の幹部自衛官となる者(飛行要員含む)を養成する制度です。
大学の文系および理工系から進む通常の幹部候補生コースが「一般幹部候補生」で、大学で歯学を学んだ学生が歯科医官となるコースが「歯科幹部候補生」です。
さらに大学で薬学を学んだ学生が自衛隊の病院等で活躍する薬剤官となる「薬剤科幹部候補生」もあります。
各コースの仕組み
各コースとも、採用と同時に陸上・海上・航空の各自衛隊曹長に任命され、幹部候補生として一定期間の教育を受けることになります。
将来的には自衛隊の幹部として活躍できる可能性が開かれており、大学卒業者ならではの選択肢とも言えるでしょう。
- 大卒なら、防衛大学校出身でなくても、幹部になれる可能性がある
- 文系や理系などの一般コースから歯学、薬学などのコースもある
- 一般幹部候補生になれば、曹長として幹部が目指せる
防衛大学校の出身者が優遇される自衛隊。ですが、大卒でかつ、優秀であれば一般からの入隊であっても評価してもらうことができます。一般幹部候補生として、幹部を目指すのです。活躍の場が広がるので大卒であれば、チャレンジしてもよいかもしれませんね。