除湿(ドライ)と冷房。どちらのほうが電気代を節約できるのでしょうか。また、どちらのほうが涼しく、快適に過ごせるのでしょうか。
冷房とドライは目的によって使い分けることで、夏場も快適に過ごすことができます。
どのように使い分けることができるのか、ドライの種類や、使い分けの方法についてまとめました。
除湿効果のあるを使い分けているの?エアコンは除湿(ドライ)と冷房を…
除湿派?エアコン派?
一般的には、どのように冷房と除湿を使い分けているのでしょうか?
まず、「部屋の除湿にエアコンを使う」と答えた人は45%となり、実に半数近くの人がエアコンで除湿しているという結果になりました。
除湿とエアコンを使い分ける?
また、「冷房と除湿を意識して使い分けている」という人も約半分程度いました。しかし、その詳細を見ると、
「除湿(ドライ)の方が湿気が取れそう」
「除湿の方が冷えすぎない気がする」
「除湿の方が電気代が安そう」
「冷房では湿気が取れなそう」
などなど、曖昧な回答が多く並びました。
- 湿気を取りたい時に除湿を使う人が約50パーセント
- 適度な温度に保ちたいという理由で除湿を使う人がいる
- 除湿の方が電気代が安いと考えている人がいる
冷房を使うべきか、除湿を使うべきか悩むときがありますよね。私自身も、湿気が多いと感じた時には除湿を使うようにしています。ですが、冷房ではなく、除湿を使用しているのが、正しいのかどうかはわかりません。
除湿効果はエアコンのタイプによって違う!「ドライ」と「冷房」の種類
ドライ
除湿には2種類ある?
エアコンの除湿には2種類あり、使っているエアコンがどちらのタイプなのかは確認が必要です。
一般的なタイプのエアコンであれば、除湿はドライのことで、超弱冷房になります。
再熱除湿
最近のタイプや上位機種は、再熱除湿という機能の除湿になります。
こちらは超弱冷房ではなく、冷たい空気を設定温度に暖めて吐き出します。
その分、室温を下げることなく除湿が出来ますが、電気代などは余計にかかりますね。(^^;
- 除湿の機能には2パターンある
- 最も多いのはドライで、超弱冷房
- 再熱除湿とは、設定温度より下がらないが電気代が高い
ドライは冷房とは全く別の機能だと考えていました。ですが、これを読むとドライは超弱冷房ということなので、大変弱い冷房ということがわかりました。冷房よりは温度が下がりませんが、注意していないと寒くなるということですね。
冷房より「ドライ」がいい?除湿効果を求めているとき
冷房とは?
なんとなく冷房は涼しくなり
ドライ(除湿)はジメジメした
空気がなくなるようなイメージでは
ありませんか?
実は、明確な違いとは
冷房は、部屋の空気の 「温度」を
下げることをいちばんに考えた
機能です。
部屋から熱を追い出して、 部屋を
すずしくするためのものです。
ドライ(除湿)とは?
一方、ドライ(除湿)は部屋の空気
の 「湿度(しつど)」を下げる
ことを考えた機能です。
ジメジメした部屋から水分を
追い出して、空気をさらさらにする
ものです。
- 冷房は室内の温度を下げる働き
- 冷房は室内から熱を出す
- 除湿は室内の湿度を下げる働き
- 除湿は室内から水分を出す
冷房と除湿の違いは、室内から何を追い出すかという点です。冷房は暑い熱を追い出すことで、室内を涼しくします。一方除湿は、室内から水分を追い出します。そうすることで、ジメジメとした感じがなくなるので涼しく感じることがあります。
おススメの使い方をご紹介☆冷房とドライ運転を使い分けよう!
冷房とドライを両方使う
暑い夏を快適に過ごすために冷房と除湿、おすすめの使い分け方法ってあるの?
さて、冷房とドライ運転について調べてみましたが、結局どちらが暑い夏を過ごすのにピッタリなのでしょうか?
私のオススメは、まず帰宅後やお風呂から上がった後などとにかく早く部屋を涼しくしたい!という時には迷わず「冷房」。
そしてある程度冷えてきたら、「ドライ」運転に切り替えて、カラッとした部屋で長時間過ごす、というものです。これは、節電を考えたときに非常に有効な使い方なんですが、これはやはりエアコンの除湿機能が「弱冷房除湿」の場合に限ります。
再熱除湿方式のエアコンだと、冷房から除湿に切り替えると逆に電気代が高くなってしまうので注意が必要です。
再熱除湿方式のエアコンの場合
再熱除湿方式のエアコンの場合、電気代を気にされる場合は冷房運転をメインにしたほうがいいでしょう。
その際、設定温度は27~28度の高めがおすすめです。どうしても湿度が高くジメジメして不快な時はたまに除湿もしてあげるとよいでしょう。
また、夜間は電気代も安いので再熱除湿であれば部屋が冷えすぎることなく除湿もしっかりしてくれるので快適に眠れること間違いなしです。
夜、どうしても暑くてジメジメして寝苦しい方は再熱除湿のエアコンを選ぶのがいいかもしれませんね。
- 最初に冷房で温度を下げた後、ドライで空気の湿気を飛ばす
- 弱冷房の除湿の場合は、冷房で温度を下げた後に使用すると節電になる
- 再熱除湿はお金がかからないので、長時間使用できる
- 再熱除湿の場合、室内の温度が低くなりすぎることがない
蒸し暑さを感じる日本の夏は、除湿をかけて寝れば、冷えすぎることなく、涼しい温度で快適に寝れるイメージがあります。ですが、快適な温度に保てるのは再熱除湿だけ。除湿といっても油断していると冷えすぎるかもしれません。
冷房よりドライがよい!電気代を抑えたい方には…
電気代を抑えたいなら冷房?ドライ?
気になる電気代だが、
設定温度24度で1時間あたりの電気代を比較してみると、冷房:約11円
弱冷房除湿:約4円
再熱除湿:約15円という結果になった。
「ドライの方が電気代が高い」というイメージがある人も多いのではないだろうか。
しかしながら、結果としては冷房の方が高いということになる。そのため、電気代を抑えたいという人は、冷房ではなくドライで部屋を冷やしても良いだろう。
冷房とドライはどちらが快適?
では、冷房とドライどれくらい効果が違うのかということになるのだが、私は大阪にいるので基本的に夏はジメジメしている。
よって、ドライが非常に効果的であり、ドライの設定温度27度でも十分快適に過ごすことができている。
※ 後述する技で更に快適+省エネになっている。騙されたと思って、一度ドライにしてみるのも良いだろう。
意外と快適に過ごせることが実感出来る。
- 弱冷房除湿が電気代は一番安い
- 除湿と冷房では、冷房の方が電気代がかかる
- ドライの方が設定温度は高めでも、夏は快適に過ごすことができる
除湿と冷房では、冷房の方が電気代がかからないと思っていました。ですが、一般的に使用されている除湿の場合、冷房を使用するよりも電気代が安いようです。夏場は冷房を使う前に、除湿機能を使ってみても良いかもしれませんね。
過ごしやすさを求めるなら「冷房」、除湿効果は「ドライ」
優れているのはドライ?冷房?
目的が違うので比較するのが難しいのですが、結論から言うと冷房機能の方が優れているケースが多いと言えます。
今回は2つ理由をピックアップしているので、詳しく見て行きましょう。
冷房が優れていると言える理由は?
①不快指数を下げやすい
除湿は先ほど説明したように湿度を下げるのが1番の目的なので、室温を下げる機能は冷房より劣ります。
よく梅雨シーズンに聞く「不快指数」という言葉を聞いた事があると思いますが、湿度と温度が深くかかわっています。この不快指数の数値が高くなるほど不快になるのですが、特に熱帯夜になると、この数値もグンッと上がるんですね^^;
数値的にはこのようになります。65〜70% ⇒ 快適
75〜80% ⇒ 少し暑い
80〜85% ⇒ 汗が出るほど暑い住んでいる地域や環境にもよりますが、75%以上と言えます。
計算式はメチャ複雑なので省きますが、温度を下げた方がこの不快指数も下がりやすいので、快適になると言えるんですね^^②乾燥しにくい
除湿は部屋中の湿気を取り除こうとするので、長時間付けっぱなしにすると必要以上に乾燥してしまい、風邪を引く原因になってしまいます。
まぁそもそも冷房自体、使い方によっては体に悪いのですが、除湿の方が悪影響が強い傾向が強いと言えるんです。
特に夏場は冬と違い、乾燥に鈍感になりやすいので要注意です!
- 部屋の温度を下げたい時は冷房を使用する
- 熱帯夜の場合は、湿度が高いことが多いので、除湿を使用する
- 除湿を使用すると、空気が乾くため風邪などにかかりやすくなる
除湿機能は電気料金が比較的安く、快適な温度を保ってくれます。ですが、空気を乾燥させるため、夏風邪をひきやすくなるといったデメリットもあります。また、部屋の温度を下げたい時には冷房のほうが効果的です。