コンセントの電圧をテスターで測定したことがありますか。思ったより、電圧が低くて驚いたこともあるかもしれません。
実は電圧は1日のうち変化しています。その理由は何でしょうか。
テスターの種類や使用した電圧の正しい測り方について、使用した時に生じる疑問も合わせてまとめました。
Q.低いときはどうしたらいい?コンセントの電圧を測定したところ
電圧が低い?
家庭用コンセントの電圧
テスターを買って家庭のコンセントの電圧を調査したところ、どうやら電圧が低いようです。
一度東京電力の方に測定しに来ていただいた時は秋の昼間の電力が一番逼迫しない時間帯でしたので101Vでしたが、自分で色々なタイミングで測定してみたところ…
夜の一番逼迫している時間帯だと大体97~98V、同コンセントからPCを起動させると96V~97V。
別のコンセントで電子レンジを起動したところ94~95Vになってしまいました。
瞬間的に92~93Vになったりもするのを確認しました。
困っていること
おそらく冬場等になり、エアコンやこたつをつけたら更に低くなると思います。
上記が原因でパソコンが故障していると思われるので、電圧に対する対策を行いたいと考えております。
- 昼間は電圧があるが、人が多く電気を使う時間帯の電圧が下がる
- 電圧が下がったことでパソコンの調子が悪い
家の中の電圧を測ったことがないので、時間帯により電圧が異なっているとは知りませんでした。電力には限りがあるため、多くの人が一斉に電気を使うことで、電圧が低くなったりするのかもしれませんね。
コンセントの電圧は?正しい測定方法で測りたい!
AC設定で測る
自宅のコンセントと言うことであれば、基本AC100Vですから、AC設定(記号ならAの下に波線が付いているもの)にして計測すれば良いです。
出来れば、赤棒をテスターのプラスに差し込んでコンセントのチョット小さい方・黒棒をテスターのマイナスに差し込んでコンセントのチョット大きい方に差し込んでみて下さい。
細かい事を言うと、コンセントのマイナス側は接地されていて地面とコンセントの間に電圧が計測出来る所と、出来ない所(ゼロになる)があります。
ゼロになる方が接地されています。
交流ですから厳密には異なりますが、分かりやすく言うとコンセントにもプラスマイナスがあることになります。
Aでは測らない
ちなみに補足の事ですが、AC設定で通常のAで計る場合はありません。
クランプテスターであれば挟んでACの電流を計測しますが、通常使用で普通のテスターでは、A(電流計測)は直流のみにしてください。テスターが破損します。
- 家の中で電圧を測る時にはAC設定
- 赤いほうがプラス、黒いほうがマイナスで測る
- 家の中でA設定でテスターを使用すると故障の原因
ACとは交流電源に使われる言葉です。日本の場合は、ACの方が効率よく電気を家に届けることができるため、一般家庭に届けられる電気は全てACとのことです。そのため、電圧を測定する時にも家庭AC設定で測定しましょう。
コンセントの電圧が50Vってどういうこと!?測定をやり直し対策を
スイッチOFFでも50V
調光器は、壁に埋め込めるくらい小型にしなければならないとか、故障しにくい等の理由から、サイリスタで電圧を変化させています。
サイリスタを交流で使った場合、スライドバーが零でもコンセント側に少しだけですが、電圧が出ます。(ご質問の50Vの事)
これは、サイリスタの電極間の静電容量による誘導電圧です。
容量がすごく少ないので、テスターで50V出ていても、コンセントに何か差し込むとほとんど0Vに下がります。
壊れていないか確かめる
試しに・・・
1、テーブルタップなど、2口以上のコンセントが付いている物を、そのコンセントに差し込みます。
2、テーブルタップのコンセントにテスターを差し込んで電圧を測ります。(50Vを指す筈です)
テーブルタップに、壊れても良い電球等を差し込んでみてください。点灯しないはずです。
(蛍光灯、テレビはダメ。携帯等の充電アダプターは良いが、携帯を繋いで充電させる事)3、その時のテスターの電圧は、ほとんど0Vを指していると思います。
4、スイッチONで、スライドバーをスライドさせると、
電球が明るくなり、テスターの電圧も明るさ(スライド量)と同じように上下すると思います。
このようにならなければ・・・壊れています。
すぐに電気工事店に電話して下さい。
- 調光器は大きさがコンパクトなためサイリスタで電圧を変化させている
- コンセントには電気が微量に残っていることがある
- 壊れている時には電気の専門家に連絡
スイッチを切っているのに電流が流れると驚きますよね。ですが、電気というものはコードやコンセントを通して機械などに届いている訳ですから、電気を切った後も、少しの電力がコンセントなどに残っているということがあります。
おすすめの測定器☆「デジタルテスター」は使い方が簡単!
テスターは便利
電気を扱う上で、ぜひ欲しいのがテスターです。
電気を測る専用の計測器としては、電圧計や電流計が多く使われていますが、テスターは1台の中に各種の測定機能が搭載されている便利な測定器です。
「テスター」と呼ばれる測定器のほとんどが持っている最も基本的な機能は、AC電圧、DC電圧、そして、抵抗値 の測定機能の3つですが、これに加えて、ダイオード検査、導通検査、DC電流、AC電流、トランジスタ電流増幅率 などの機能を持つテスターがあります。
なお、以上の機能は、どれも、テスターが持つを電流検出機能を使ったものですが、「マルチメーター」と呼ばれる高機能テスターは、まったく異なった測定機能を組み合わせた測定器で、 周波数、コンデンサ容量、インダクタンス、照度、音圧、温度 などの測定機能を持つものがあります。
テスターの分類
テスターを大きく分類すると、メーターの針で測定値を表示してくれるアナログ・テスターと、数値で表示してくれるデジタル・テスターがあります。
使い方は、基本的に同じですが、アナログ・テスターは、測定範囲を適正なレンジに切り替えてから測定する必要があります。
ほとんどのデジタル・テスターはオート・レンジですから使い方は簡単です。
引用元-電気測定器の使い方
- 計測器とは異なり、テスターはそれ1台に様々な測定機能が組み込まれている
- テスターにはアナログとデジタルの2種類がある
- デジタル・テスターは使いやすい
機械であればデジタルが便利になった近年。なんと、テスターもデジタル化しているんですね。初心者であっても専門家であってもデジタル式のテスターは使いやすく、機能も充実しているので便利なようですよ。
自分で調査してみよう!コンセントの電圧の変化について
電圧と電力消費の関係
グラフ中、電気の流れ、と書いているのは、我が家と電力会社の間の電気の流れです。
0より大きければ、我が家から電力会社に電気が流れていることを示します(=売電)。
0より小さければ、我が家に電力会社から電気が流れていることを示します(=買電)。
確かに、電圧と電力消費パターンはちょっと似ています。
一般的には、ある配電線にぶら下がる家庭において、電気をたくさん使うほど、電圧は下がります。
これを電圧降下といいます。
また、変電所から遠いほど電圧が下がる傾向にあります。
逆に、電気があまり使われない、あるいは、発電によって相殺されていれば、電圧はそれほど下がりません。
他にもある?電圧の高低の原因
その他にも、変電所で配電線の接続先送電線を変えたり、どこかの発電所の出力を変えたりしても電圧の高低の原因になります。
要は、需要と供給のバランスですよね。
レオの推測では、電圧変動の大きな部分(時間帯毎の大まかな傾向)は、送電線や発電所が原因ではないかと思われます。
で、日中の細かい電圧の動きに太陽光の影響が出ていて、深夜の細かい動きに蓄熱機器の影響が出ているのではないかな~と。
- 電気を大量に使う家庭なら、電圧が下がりやすい
- 変電所からの距離によって電圧の上下幅が違う
- 電圧の変化は発電所側の操作だったり、電線などの影響で起こる
自分の住んでいる場所によって電圧に差が出ることもあるとは知りませんでした。電気は発電所からの電気量と使用側の需要のバランスを保つことで、私たちの元に一定量の電気が届いているんですね。まさに、微妙な調節の上に成り立っています。