面接では、どのようなことが採用の決め手となるのでしょうか?
面接官が良く訊く質問や高評価がつく学生の特徴、面接官に嫌われる学生をわかりやすくご紹介します。
就活で面接官が学生に求めることや、困る質問の回答方法も参考にしてみてくださいね。
どんな学生がNGになるか採用の決め手とは!?就活の面接の裏側について!
身だしなみが整っていない人はNG
――面接するときに、これはNGというのは何か?
「身だしなみが不潔な人は、それだけでマイナス。
可愛いだとか、かっこいいかとかではありません。
スーツにふけが付いているとか、髪形がすごくだらしないとか。
口には出しませんけどいろいろあります。
それと、面接担当者以外に就活生との連絡役をつとめる社員もいますが、その人たちも学生のことはちゃんと見ています。
何回も日程をキャンセルしたりとか、面接担当者以外の人に見せる顔が違ったりとか。
そういう情報は面接担当者にもきっちり流れてきています。
面接する時だけではなく、すべてに緊張感を持って臨んでほしい。
さらに言えば、グループディスカッションで、ほかの人の話を聞かない人もダメですね」
個性を重視して採用をしている
――どこが採用の決め手か。
「うちが採用するにあたって重視しているのが『個性』。
その個性をちゃんと表現しているのであれば、選考に私服で来ても、面接で踊っても歌っても、合格は出します」
――これまで変わった学生はいたか?
「『鳥を呼べる人』。公園に行ったら鳥を呼べる仙人がいて、その仙人について修行しているうちに鳥を呼べるようになった……という学生。
今、社員として働いています。美大生で自分の作品を持ち込んだ学生もいました。もちろん、評価の対象にしました」
- 不潔な恰好の人はNG
- 面接以外の行動も、採用担当者に伝わっている
- 個性を重視して採用をしている
身だしなみに気を遣えない人は、それだけで悪い印象を与えてしまいかねません。おしゃれ重視でメイクを濃くしたり、ヘアワックスをべたべたつけたりするのももちろんNG!学生らしい清潔な恰好で臨むようにしましょう。
必見!面接官がよく聞く【質問集】就活生に役立つ面接対策!
面接官がよく尋ねる質問その1
1.自己紹介をお願いします。
2.あなたの強み・長所を教えてください。
3.あなたの弱み・短所を教えてください。
4.学生時代で最も頑張ったことを教えてください。
5.頑張れた理由は何ですか。
6.学生時代に出した成果を教えてください。
7.卒業研究の内容を教えてください。
8.アルバイトの内容を教えてください。
9.課外活動の内容を教えてください。
10.サークルやクラブ活動の内容を教えてください。
面接官がよく尋ねる質問その2
11.属している組織でのあなたの役割を教えて下さい。
12.リーダーシップを取った経験はありますか?
13.まわりの方のあなたへの評価を教えてください。
14.学生時代に学んだ事は何ですか。
15.自分の大学生活を一言で表してください。
16.成功体験を教えてください。
17.失敗体験を教えてください。
18.今まで一番感動したことを教えてください。
19.今までで一番うれしかったことは何ですか。
20.今までで一番悔しかったことは何ですか。
面接官がよく尋ねる質問その3
21.あなたが一番長く続けてきたことは何ですか。
22.○○大学に入った理由を教えてください。
23.履修した中で、最も有意義な授業を教えてください。
24.○○研究室に入った理由を教えてください。※理系院生
25.休学/留年した理由を教えてください。
26.趣味を教えてください。
27.尊敬する人を教えてください。
28.今まで一番感動したことを教えてください。
29.あなたの大切にしている言葉を教えてください。
30.あなたの夢を教えてください。
- 面接官がよく尋ねる質問その1
- 面接官がよく尋ねる質問その2
- 面接官がよく尋ねる質問その3
面接での定番の質問には、自分なりの回答をきちんと準備しておくようにしましょう。ぶっつけ本番で回答しようとしても、しどろもどろになったり、考えが上手く伝えられなかったりするものですよ。
面接で高評価がつく学生の特徴とは!?就活で重要なポイント!
■会社に貢献する能力を持っている
面接官は、あなたが「会社に貢献できるかどうか」を見ようとしています。
会社は事業で利益をあげることを目的としているので、採用する人材もその目的にかなう人材が選ばれます。
会社があなたを採用するのは、あなたを雇うコストよりも、あなたが会社に貢献してくれるだろう、と考えた時だけです。
では、「この学生は貢献できる」と思わせるためには、何が必要なのでしょうか?
成果をあげるための能力を持っている
会社に貢献するには、会社ごとに求める能力を持っている必要があります。
たとえば、コンサルタントなら、論理的な思考力や学習力が必要でしょうし、フライトアテンダントならサービス精神や共感能力が大切でしょう。
「あなたが会社で活躍するための能力を持っている」と面接官を納得させることが、面接のゴールとなります。
個人の能力があっても、会社との相性が悪いとNG
会社との相性が良い
でも、能力があるだけではダメです。会社との「相性」が問題になってきます。
会社との相性とは、簡単にいえば、
・会社の長期的なビジョンと、あなたの価値観が一致する
・会社の経営計画と、あなたのキャリアプランの方向性が一致する
・会社の注力事業と、あなたが働きたい事業部署が一致する
・会社の社風と、あなたのキャラクター・性格が一致する
ということです。
- 会社に貢献できる能力があるかどうかが、採用のポイント
- 会社によって求める能力は異なる
- 能力があっても、会社との相性が悪ければ採用は難しい
企業によって求める人物像も能力も異なります。そのため一つの企業に落ちたからといって、必要以上に落ち込まないようにしましょう。合格を勝ち取るためには、会社が求める人物像を調べておくことも大切ですね。
面接官に嫌われる学生とは!?ポイントを押さえて就活の悩み解決しよう!
マニュアル通りの回答しかできないのは悪印象
何を聞いてもマニュアル回答
――面接官の多くが共通して求めるのは「自分の言葉で語ってほしい」ということ。
住宅 マニュアル通りの受け答えしかできなかったり、用意してきた答えしか返せなかったりという学生は印象が悪い。
どんな質問をしても、無理やり自分が用意してきた答えに結び付けて返してくる学生が増えている。
そういう場合は「あなたの言葉で話してください」ともう一度、やり直します。
娯楽 何をどう聞いてもマニュアル通りにしか答えない就活生がいました。
こちらが頑張ってマニュアル以外の答えになるように仕向けても、それを切り返してマニュアル通りの答えに持っていく「強者」。
その就活生は「100社受けたがどこも受からない」と嘆いていましたが、当然です。姿が見えないのですから。
しゃべる量が多ければ多いほど良いというわけではない
鉄鋼 冗舌な学生は多いですけど、「結局何が言いたいの?」と思う返答が少なくない。
就活の面接はたくさんしゃべればいいというわけではない。
建設 しゃべりの上手な人を求めているわけではありませんが、質問に対し、答えだけ返してくるのが困る。
なぜ、そういう答えなのか、自分の過去や自分の長所などを踏まえたうえで、その場で考えて答えてもらえると説得力がある。
IT中堅 その場で考えてくれるのはいいのですが、ある学生は志望動機を聞いたら、
「ええっ~と」と部屋の天井の角をにらんだまま、数分間黙りこくってしまったことがありました。
- マニュアル通りの回答しかできない学生は悪印象
- 自分の言葉で話すことが大切
- 面接ではたくさん話すことではなく、説得力のある回答ができることが大切
面接対策本なども多く販売されており、参考にしている人も多いのではないでしょうか?しかし対策本を丸暗記して、その通りに回答していても採用にはつながりません。あくまで自分の言葉で自分の考えを伝えることを意識しましょう。
困る質問「あなたはモテますか?」と聞かれた時!就活で面接官が求めるものは?
正解のない質問を投げかけられたら、どう対応したらいい?
さて、気になる質問の答え方ですが、正解は特にありません。
せっかくなので冒頭の書籍の中から三井物産人事総務部長 雑賀大介さんの言葉をお借りします。
たとえば、今年の最終面接では、「あなたはモテますか?」という質問を投げかけてみました。
最終面接でそんなことを聞かれると思っていませんから、みんな「えっ?」という顔をします。
そこで「モテる」と答えた方が良いのか、「モテない」と答えた方が良いのか、瞬時に激しく悩み出します。
それが狙いです。
こちらからすれば、答えはどっちでも良いわけです。
相手の求める受け答えができるかどうかがポイント
面接とは、つまるところ如何に相手の望み通りの答えをするかという場です。
(「モテます」って言ったら嫌みっぽいかな、でも「モテません」って言ったら人間的に魅力がないと思われるかもだし、
っていうかそもそもモテないし事実言った方が良いのか…!?)
必死に考えるのです。
繰り返しになりますが、本当の正解はありません。
嫌みっぽくなく「モテます」って言える人もいれば、「全然モテないんですよーはっはっはー!」って抜群の好感度で言える人もいます。
それでも、答えのない状態から、質問の意図をくみとって正しいコミュニケーションを取れるかどうか。
面接官はそれを求めているのです。
- 正解がない質問を投げかけると、多くの応募者が激しく悩む
- 面接で重要なのは、相手の意図を察して適切な回答をすること
マニュアルに頼り切って面接に臨んでいると、突拍子もない質問をされたときにフリーズして黙りこくることになるかもしれません。働いていくうえで必要なコミュニケーション能力を見極めることが、面接の目的なのかもしれませんね。