当たり前のようにある中学校の部活動。中学校の部活動の顧問の先生の過酷さを知っていますか?
土日に部活動があるという事は、先生の休みはないということ。しかも手当も驚くほど少ないんですよ。
中学校の部活の深刻な問題について、みんなで考えていきましょう。
中学校の部活の顧問になると、土日休みなし!
部活の顧問の現実
もしあなたが、上司から突然に「今日から、中学校のバレー部を指導してください」と言われたらどうだろう?
「私には、そんな余裕ありません」と答えれば、「いや、みんなやるもんだから」と返される。
「バレーなんて、ボールをさわったことくらいしかないです」と答えようものなら、「それで十分だから」と返される。
しかも、土日の場合、4時間以上の勤務で日額は3,000円という条件だ【注1】。
最低賃金を大幅に下回りかねない手当で、週末が(しばしば朝から晩まで)つぶれる。
お正月休みやお盆休みだって、返上せざるをえないこともある。
あなたの本務であるべき仕事は何も進まない。
これがいま、学校の先生たちが置かれている状況である。
未経験でも関係なし
なお、土日の手当は、いまでこそ日額3000円だが、昨年9月までは、日額2400円であった。
いずれにせよ、時間給を計算するのもばかばかしくなる。
ある教員は、異動した学校で言い渡されたのは、新体操部の顧問(主顧問)だったという。
もちろん、本人はまったくの未経験だ。
それでいて、すでに経験のある生徒たちを、連日にわたって低賃金で「指導」することの心的・身体的な負担は大きいものがある。
また、別の教員は、体育以外では経験がないバスケットボール部を担当することになったため、数万円かけてDVDや本を自費で購入し、さらには他校の教員のもとに出向いて、指導方法を教えてもらったという。
それでなんとか、子どもたちは前向きに部活動に取り組むようになった。
だが彼は、「同じだけの労力を、教員として最優先でやるべき教材研究にまわすことができれば、どれだけ子どもも自分も幸せなことか」と述べる。
- 中学校の部活の顧問は、未経験でも任されてしまう
- 土日が1日つぶれても、手当は4000円
- 本来の教員としての業務を行えなくなっている
未経験で任されて、教えられるのでしょうか。先生への負担が大きすぎますよね。これでは、先生になりたくても諦める人も多いのではないのでしょうか。好きだけではやってられないと思います。
Q.中学教師だけど、土日休みがない部活顧問制度っておかしくない?
土日の部活は強制
某県の中学教師です。
公立中学の部活動の顧問制度はおかしいです。
部活は勤務ではありません。なのに、土日の部活は現状として強制であります。
給与はほぼ無く、時給換算すると200円ほど。
平日は忙しく、土日もない。
プライベートな時間はなく、授業研究の暇さえない。
そして学力は上げろという。
物理的に不可能なことを要求されている。
学校は勉強を教えるところ
学校は風呂敷を広げすぎだ。
学校は勉強のみを教えるべきだ。
土日は子どもを家庭や地域に返すべきだ。
同じ考えの方、いらっしゃいませんか?
- 土日勤務は強制出勤
- 時給換算だと200円程でしかない
- プライベートも研究の時間もない
- 勉強のみを学校では教えるべき
時給200円とはひどいですね。友達の旦那さんが先生なのですが、土日はほとんどいないとのこと。子供の行事にも来れないそうですよ。自分の子供よりも生徒たちに時間を割いている先生がたくさんいるんです。
A.こんな回答がありました
非行から子供を守っている
ぶっちゃけ部活の最大の目的って
「平日の日が暮れるまでと土日も子供を学校へ来させて非行化を抑える」
だと思うので、国か日本の教師全体ぐるみで部活以外の代替システムを作り出さないと、どうにもならないのでは。
生徒も保護者も教師の実態を知らない
良し悪しはともかく、部活動を楽しみにして中学や高校に入学する生徒が多くいるのはも事実でしょう。
その部活動自体は制度設計が一切整備されずに放置され続けている実態を知れば、生徒も保護者も確実に驚きます。
- 部活があるのは、子供が非行にはしらないようにするため
- 子供は部活を楽しみにしている
- 生徒も親も、教師の置かれている状況を知らない
子供の非行を防ぐため、そんな意味があったとは知りませんでした。確かに、中学校の時期はエネルギーを持て余してしまう子もいます。土日も活動し、部活でうまく発散できるという面もありますね。
中学の部活動で日曜休みについて、対立する先生と親
生徒に方針を説明
職員会議が終わり、生徒の前で部活動顧問の発表がありました。
その日から部活動が始まったわけですが、私がまず行ったことはミーティングをすることでした。
今年の方針を話すためです。
今年は生徒における学習・家庭・部活のバランスを重視した運営をすること。
つまり、日曜は必ず休みにし、平日と土曜日に活動を行うこと。
また場合を見て連休もとること。
限られた時間の中で工夫して練習をし、自治的な団体として活動することのほうが大切だということ。
以上のことを話しました。
生徒も真剣な顔で聞いてくれ、ミーティングは無事に終わりました。
その週は他校から練習試合の声がかかっていたので、土曜を練習試合に設定しました。
当然、次の日の日曜日は完全休養日です。
日曜休みに親が反対してきた
練習試合が終わり、生徒の解散を終え、学校を出ようと靴箱に行ったそのときです。
保護者の方が5~6名、外で待っていました。
私はあいさつをし、帰路につこうとしましたが、その中の一人の保護者が私を呼び止めました。
その保護者は「先生、今年は日曜を休みにするそうですね。先生がお疲れなのも分かるのですが、日曜や連休も練習を入れてくれませんか」
というのです。
私は「ミーティングでお子様に話した通りです。あくまでボランティアであり、学校長も土日の片方は必ず休みにするようにと話しておりました。だから休みにします」
と答えました。
すると保護者は「子どもが練習したいと言っているんです。大切な試合も近いですし、3年生は引退まであと3か月です。悔いの残らないように、子どもの気持ちを汲んでやってください」
と食い下がりました。
- 日曜は休みにする方針を生徒に説明
- 生徒は真剣に話を聞いてくれた
- 生徒ではなく、親が日曜休みに反対してきた
土日もやって欲しいという保護者の気持ちも分かります。しかし、先生の状況を知れば、土曜日をやってくれているだけでもありがたい話ですよね。民間に委託できないのでしょうか。
土日休みがない中学の部活に対して、疑問に思っている親もいる
練習時間が長すぎる
中学校の部活動に関しては、多くの問題が起きています。
とりわけ運動部と吹奏楽部。
「試合に勝つ」
ことが目的となってしまって、過剰な練習が生徒たちに課せられるようになってしまいました。
表向きは
「勝つことが目的ではない」
と学校側(顧問教師)は言いますが、とても本音とは思えません。
私の息子は吹奏楽部に入りましたが、あまりの練習時間の長さに文句を言ったことがあります。
なにしろ親よりも早く家を出て、帰りは親より遅く帰ってくる―――というのが異常と考えるのは私だけでしょうか?
土日もほとんど練習。
勉強にも影響
これではいつ勉強するの? って感じです。
それでも一年生のときにはあまり大騒ぎするようなことはしませんでした。
顧問の先生は皆から好かれていたので、どの子も練習を嫌がっていなかったということが大きかったと思います。
さて子供が二年生になったときに顧問が替わりました。
その先生は前任教師ほど部活に一生懸命というわけではないという噂を聞いて、「やれやれ」と思い期待しました。
でも・・・確かに多少は練習時間が短くなったかもしれませんが、相変わらず土日も練習。
朝は7時から夕方は6時半までという練習は変わりませんでした。
引用元-子育てと教育 | 部活廃止論
- 中学校の部活の時間が長すぎる
- 勝つことが目的ではないというが、明らかに過剰な練習をさせている
- 勉強する時間がなくおかしい
本当に部活は朝練もある場合もあり、子供たちはへとへとですよね。朝から夕方まで、特に運動部の場合などは、疲れないわけがありません。家に帰ってから、それから塾に行く子もいます。先生も大変ですが、子供も大変なんですよね。