生命保険の勧誘がしつこくて悩んだ経験はありませんか。
どうしてしつこいのか、またどのように対応すれば勧誘されなくなるのかについてまとめました。
その保険が、自分にとって必要か必要でないのかを見極める資料にして下さいね。
勧誘がしつこい理由とは?会社に来る保険のセールス
ノルマに必死
生命保険の営業所にはセールスレディと呼ばれる多数の営業社員が所属しています。
いわゆる「保険のおばちゃん」ですね。
勧誘がしつこい一番の理由は成績を上げるため。
営業社員と言っても一般的な就職試験ではなくパート程度の審査で入社できるのですが、新入社員の頃からある程度のノルマがあり、ノルマが達成できないと退社になってしまうことも。
社員の退社は同じグループのセールスレディや営業所の成績にも響くので、まだ慣れない新入社員のノルマを助けるために、教育係のセールスレディが自分の契約を回すなんてこともよくあるそうです。
不要な提案に注意
キャンペーン期間中に成立した契約数に応じた表彰制度があったり、成績によって会社でのステータスが決まるので、契約をより多く取って自分のステータスを上げようと必死なのです。
本当にいい商品だと勧めている場合もありますが、成績のためだけに不要な提案をする場合も少なからずあるので注意が必要です。
- 生命保険の営業所にはセールスレディと呼ばれる多数の営業社員が所属しており、勧誘がしつこくなる一番の理由は成績を上げるためである
- パート程度の審査で入社できるが、新入社員の頃からノルマが達成できないと退社になってしまうこともある
- 社員が退社すると同じグループのセールスレディや営業所の成績にも関係してくるので、新入社員のノルマを助けるため、教育係のセールスレディが自分の契約を回すということもよくあるらしい
- 成績によって会社でのステータスが決まるので、成績の為だけに必要ない提案をしてくることもあり注意が必要である
以前オフィス街を歩いていると「あなたならどんどん契約が取れるわよ。ぜひやってみない?」とセールスレディになるように声を掛けられました。ひょっとしたら、そうやって仲間を増やすのもノルマがあるのかもしれないと思いました。
2つのパターンの営業員がいる!会社に来る保険の勧誘について
まずは質問してみよう
あなたの疑問をひとつ二つ、何気なく投げかけてみましょう。おそらくそれは、保険に関する基本的な、しかし素朴であるがゆえに鋭い質問になるかと思います。
営業員には2つのパターンあり
ここでパターンが2つに分かれます。
まず、営業員がきちんと答えられない場合です。この人は、まともな営業員ではありません。おそらく、そのレベルの営業員はあなたの質問攻撃に懲りて、徐々に来なくなると思います。作戦は成功したわけです。でも、そのような営業員でも社会人としては先輩です。敬意を持って接する心構えは決して忘れないで下さい。社会人の心構えのイロハですから。
もうひとつのパターンは営業員があなたの腑に落ちるように答えた場合です。この人は、優秀な営業員かもしれません。保険営業は非常に厳しい仕事です。そのなかで保険を売って成績を出し続ける営業員は、「エスキモーに冷蔵庫を売る」ことができるほどの営業の達人と言えます。営業を極めた人には、人格的にも優れた人が多くいます。新社会人として、色々と学ぶことのできる貴重な先輩かもしれません。その気になれば、営業のイロハを学ぶこともできるでしょう
引用元-新社会人のための、生命保険の「正しい断り方」 | だから日本人は保険で損をする | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
- 保険に関する基本的な質問を投げてみるときちんと答えられないケースがあり、その人はまともな営業員でないので、質問攻めにするとだんだん来なくなるであろう
- 営業員がなっと聞くように答えた場合は、優秀な営業員であることが考えられ、営業の達人だと思われる
- 営業を極めた人は人格的にも優れている人である可能性が高く、社会人として学ぶべきものを持っている人かもしれない
契約がとりにくいものをバンバンとってくる人というのは、そもそも人間的に魅力があり、人脈も広いのかもしれませんね。きっと本人も相当努力をしているのだと思います。
上手な断り方とは?会社に来る保険の勧誘に対して
定番の断り方は
<親戚(親)から入ってます>
断り方の定番です。
定番過ぎるので、営業マンとしても、それに対する応酬話法は持っているものです。
例えば、「もちろん信頼できる人から入っている保険ですので、辞める必要はありません。」と前置きした上で、「ただ、その内容がどういう保障内容になっているか、しっかりとご存知ですか?もしよろしければ、一度、保険の証券を見せて頂き、どういう内容になっているのか、説明させて頂けませんか?」と言ってきます。
保険証券の説明が終わったら
そして、アポイントをとりつけ保険証券の説明をしたところで、「本当に、いまの保障内容の理解と合っていますか?」と第一段階の確認。
「いいえ」と答えれば、ここぞとばかりに次は「では、現在の状況に合わせた保険の設計をお持ちします」となって話が進んでいってしまいます。
しかし、「うん」と返事した場合には、「この話を聞いて、お役に立てましたか?為になりましたか?」と第二段階の確認。
当然、保険に入らなくてよいだろうと思っているので気軽に「うん」と答えますが、そこで、さらに「では、この話を聞いてもらえる方を○人ほどご紹介して頂けないでしょうか?」と紹介のお願いをしてくるのです。
- 親戚や親から保険に入っているという断り方は、定番すぎるので、営業マンも対策はとってくる
- まずは保険の証券を見て、今の保障内容の理解と合っているか確認してくる
- 合っていないと言えば、現在の状況に合わせた保険の設計を持ってくるという話になる
- 合っていると言えば役に立ったか確認され、紹介のお願いをされる
こういわれたときはこう答えるという風にしっかりシナリオになっているようです。適当に断ったつもりになっていても、相手にとってはまだまだ食らいつける余地はあるということでしょうか。
6つの注意点とは?会社に来る保険の勧誘をされた場合
保険は社会人の常識?
- 「社会人の責任として」
扶養している家族がいなければまだここで言う責任はありません。あなたのお給料をあてにしているご両親は少ないと思います。
- 「自分のお葬式代くらいは自分で」
そのくらいの貯蓄を早く貯めましょう。お葬式に何千万円もかかりませんので万一の場合でも残された方が破産するわけではありません。
健康保険や貯蓄と比べてみよう
- 「病気やけがの時に困る」
加入する健康保険の給付について調べてみてください。わりと手厚い給付がありませんか。保険料が月1万円ならその分貯金すれば1年で12万円貯まります。何かのときに12万円の保険金が出る保険と考えてみてください。
- 「老後に備えて」
現在は低金利で保険の予定利率も低くなっています。高い貯蓄性は望めません。資産運用について他の方法も勉強してから老後資金の準備は検討してください。その前に結婚資金、住宅資金、教育資金の準備が必要です。
- 「若いうちに入る方が保険料が安い」
たしかに月額の保険料は安くなるかもしれません。また保険料総額でも若いうちに入る方が少ないかもしれません。でも若いうちに保険に入らないで貯蓄して資産運用していけば運用益が発生してその方が得かもしれません。また、保険事故以外のもしものときの備えとしては貯蓄の方がすぐれています。
- 「貯蓄は三角、保険は四角」
結婚して子供が生まれたときなどに四角の保障が必要になります。新社会人で四角の保障が必要な方はほとんどいません。
- 社会人の責任として保険に入るように言われることもあるが、扶養している家族がいなければまだ必要はない
- 自分のお葬式代くらい自分で出せるように保険に入ろうと言われることもあるが、それよりもそのくらいの貯蓄を早く貯めよう
- 病気やけがの時に困ると言われることもあるが、加入する健康保険にわりと手厚い給付があることが多い
- 老後に備えてと言っても、高い貯蓄性は望めず、その前に結婚資金、住宅資金、教育資金の準備が必要となる
- 若いうちに入る方が保険料が安いという話もあるが、その分貯蓄して資産運用していけば運用益が発生してその方が得かもしれないし、保険事故以外のもしものときの備えとしては貯蓄の方がすぐれている
- 貯蓄は三角、保険は四角という言葉があるが、新社会人で四角の保障が必要な人はほとんどいない
若いうちに保険に入った方が保険料が安く済むと言われて入ったことがありますが、結局掛け捨てになることもあり、早々にやめました。それと同じ額を貯金した方が有意義だと思います。とは言え実際には貯金はできませんでしたが。
絶対にしてはいけない事とは?会社に来る保険の勧誘がしつこくても…
法律違反です!
しつこい保険の勧誘でこんな話を聞いた事はありませんか?
「今月成績が足りなくて、あなたに入ってもらわないとクビになってしまうの・・・お金は私が払うから名前だけ貸してくれない?」
「クビになったら可哀そうだし、お金がかからないんだったらいいか」とは絶対に言わないでください!いらぬトラブルに巻き込まれる可能性が高いです。
この行為は「名義貸し」や「立替え」行為とみなされ、保険業法で違反行為とされています。
とんでもないトラブルに
そして、以下のようなトラブルに巻き込まれる恐れがあります。
- 担当者の支払いが滞った場合、自分の口座から保険料が引き落とされてしまう
- 保険金の支払いがあった場合、受取人とトラブルになりやすい
- 違反行為が明らかになれば、あなたも共犯として事情を聞かれる恐れがある
- あなたも違反者として登録され、今後保険に加入する事が難しくなる恐れがある
もちろん、これらの違反が発覚すれば担当者も会社を解雇されますので、募集人資格をはく奪されます。
安易な考えだけで「助けてあげよう」などと絶対に思わないでくださいね。
- 成績が悪いのでお金は自分が払うから名前だけ貸してほしいと言われても、それは「名義貸し」や「立替え」行為とみなされ、法律違反となる
- 担当者の支払いが滞った場合、自分の口座から保険料が引き落とされてしまうし、保険金の支払いがあった場合には、受取人とトラブルになりやすい
- 共犯とみなされ、違反者として今後保険に加入できない可能性もある
- 担当者自身も解雇され、募集人資格を剥奪される
お金さえ払ってくれたらいいと思ってしまいますが、法律違反なので絶対やめましょう。特にある程度親しい人に頼まれることが多いようです。この件で裁判沙汰になっているケースが相当数あるようです。