猫のゴロゴロを聞いて癒されている人も多いのではないでしょうか?ただでさえ可愛いのにゴロゴロを聞いただけでより可愛く見えます。
猫のゴロゴロにははたしてどのような意味があるのでしょうか?ゴロゴロ言う条件や特徴、メカニズムなどを調べてみました。
記事を読んで、より猫との絆を深めてもらえればいいなと思います。
意思疎通の為の行動?猫が喉を鳴らす理由は
生後1週間でのどを鳴らす
赤ちゃん猫が初めてのどを鳴らす時期は、生まれてから1週間くらい経ってからです。
母猫の授乳を促すゴロゴロに応える意味があるのです。
猫のゴロゴロは意思疎通をするため
母猫はのどを鳴らして自分の居場所を教えると同時に、授乳の準備ができたことを知らせます。
赤ちゃん猫はのどを鳴らして、授乳がうまくいっていること、気分が良い状態にあることを母猫に伝えます。
母猫はそれを聞いて安心し、身を横たえ母乳を与えることができます。
このようにゴロゴロは母猫と赤ちゃん猫の間で交わされる初めての意思疎通行動なのです。
- 生後1週間でのどが鳴るようになる
- 猫のゴロゴロには意味がある
- 母猫と赤ちゃん猫はゴロゴロで意思疎通をする
猫の喉から聞こえるゴロゴロはちゃんと意味があります。母猫はゴロゴロで自分の居場所を教えたり、授乳の準備ができたことを赤ちゃん猫に教えています。また、赤ちゃん猫はうまく飲めてるよと母猫に教え、お互い意思疎通をしながら安心して授乳をしています。
メカニズムはどうなっているの?ゴロゴロ音の特徴とは
猫は自分のゴロゴロが聞こえないことがある?
ゴロゴロ音の特徴
ある研究ではこのゴロゴロ音の周波数は25〜150Hz(ヘルツ)であったと報告されています。そして呼気中(空気を吐いている時)は2.4Hz高くなるそうです。※Hz(ヘルツ):周波数の単位。Hzが高くなるとより高音に、Hzが低くなるとより低音になります
人間の耳が聞き取れる周波数の範囲が約20〜20000Hzといわれているので、ゴロゴロ音はかなり低音の部類に入ります。
猫が聞き取れる周波数は人間より高く、約45〜65000Hzといわれています。ということは、興味深いことに猫はゴロゴロ音は聞き取りにくい、または聞きえていないことになります。自分で喉を鳴らしているので振動としては感知できているとは思いますが。またこのゴロゴロ音は口を閉じたまま鳴るならすだけでなく、普通の鳴き声と同時に鳴らすこともできます。そして息を吸っているときも、吐いているときも鳴らすことができるので長時間ゴロゴロ鳴くことができます。
ゴロゴロ音には色々な説がある
ゴロゴロ音のメカニズム
ゴロゴロ音は喉頭(人間だとノド仏といわれる場所)の筋肉が急速に収縮し、声帯が振動することで鳴っていると考えられています。
しかしこの説を否定する報告として、喉頭を切開された猫が横隔膜を使ってゴロゴロ音を鳴らしたという報告があります。他にも仮説がありいまだにゴロゴロ音のメカニズムは解明されていません。
昔は首の静脈の血流の振動という仮説もありましたが、これは現在のところ否定されています。引用元-猫は喉をゴロゴロ鳴らす 〜その理由と特徴〜 | 猫専門病院の猫獣医による猫BLOG nekopedia ネコペディア
- 猫のゴロゴロはかなり低音
- 猫が聞き取れる周波数よりゴロゴロが低いことがある?
- ゴロゴロには色々な説があり、喉で鳴るとは限らないらしい
猫のゴロゴロはかなり低音の部類のため、人間には聞き取れるが、低音すぎると猫は聞き取れません。もし聞こえなくても振動で感知はできます。また、喉で鳴るとは限らず横隔膜を使って音を鳴らした猫もいます。色々な説があるためなかなか解明されません。
猫がゴロゴロ言わないのですが・・
甘えるがゴロゴロは言わない
夫婦2人、猫2匹暮らしです。
猫は4歳♂、3歳♀。
どちらも野良猫→保護→里子で我が家にやってきました。(2匹は仲良しです)猫たちをとっても慈しんでいる夫婦です。
完全室内ですが、猫はリラックスして居心地良さそうです。
膝に乗ったり、一緒に寝たり、遊んだり、
それぞれの表現方法でいろいろと甘えてきます。
構い過ぎるとゴロゴロ言わないのか?
しかし我が家の猫たち、ゴロゴロ喉を鳴らしません。
以下の例外を除いて兄猫は幼少から。(ただこの子は事情があり生後2週間で我が家に来ました)
妹猫は我が家に来た時はまだ喉を鳴らしていましたが、いつの間にか、兄に従うように喉を鳴らさなくなりました。喉を鳴らすケース。
・兄猫:お気に入りのタオルをふみふみしてるとき(赤ちゃんの頃から)
・妹猫:お兄ちゃんをふみふみしてるとき(赤ちゃんの頃から)私たちが構い過ぎなのでしょうか。
猫馬鹿ですみません。
- 甘える方法も色々ある
- もともとゴロゴロ言っていても言わなくなることがある
- 構い過ぎてもいけないのか?
最初はゴロゴロ言っていたのに突然言わなくなったという猫もいるようです。その原因は何でしょうか?甘え方は色々あるがゴロゴロと関係があるのでしょうか?また、構い過ぎることによってゴロゴロを言わなくなるということがあるのでしょうか?
猫が必ずゴロゴロ言うとは限らない!
猫によってゴロゴロは違う
今迄歴代5匹の猫と過ごし、現在は兄妹の2猫と暮らしてます。
5猫のうち、4猫はゴロゴロの音量が大きく、触っただけで・名前を読んだだけでスイッチオン、それだけでもいとおしいですよねえ。
今年6月に19歳で息を引き取ったばあさま猫は、拾ってきた2カ月足らずの頃から、ゴロゴロが聞かれなかった子でした。
ゴロゴロは個性の一つ
この子でまだ2匹目で、猫経験の足りなかった私たちは、「にゃーとは言うのに、この子は喉を鳴らさないねえ」「どっか悪いのかな?」「情が薄い(笑)とか?」などど人間勝手な事を言っていたものです。
でも、撫でてやりながらお腹に耳を当ててみると、小さーく小さーくゴロゴロと言っているのが聞こえた時は、むずがゆいくらい嬉しかったですね。
その子その子で、ゴロゴロの音量にも個性があるのでしょう。
- 猫によってゴロゴロの音量が違う
- 音量が小さいだけで本当はゴロゴロ言っている
- ゴロゴロは猫の個性
ゴロゴロを言わなくて心配になる人もいると思います。実は、ゴロゴロの音が小さいだけでもしかすると小さくゴロゴロと言っている可能性もあります。ゴロゴロは個性のため大きい猫もいれば小さい猫もいます。心配になった場合はお腹に耳を当ててよく聞いてみてください。
早い時期に母猫から離れた猫はゴロゴロ言わない可能性も
ゴロゴロ言わないからといって甘えてないわけではない
母猫から早い時期に離れた猫は、喉がゴロゴロ言わない傾向が強いようです。
甘えた期間をほとんど経験していない猫に多く見られ、いくら喉を撫でてリラックスさせても鳴らさないそう。
少しさびしい気もしますが、だからといって甘えてこないということではないのです。
リラックスも大事
ただ、ゴロゴロ言わないだけでしっかり体もすり寄せてきますし、抱っこされると気持ちよさそうにウトウトすることもあります。
猫の体に耳をくっつけると、ようやく聞き取れるくらいの小さな音でゴロゴロしている猫もいるのです。
人の声量と同じで聞こえにくいだけの場合もあるみたいですよ。日常的にスキンシップをとって、リラックスさせてあげて下さいね。
- 早く母猫から離れた猫は、あまりゴロゴロ言わない
- ゴロゴロ言わなくても甘えている
- よく聞くと小さくゴロゴロと言っていることがある
早く母猫から離れ甘えた期間が少ない猫はゴロゴロ言わないことが多いようです。ゴロゴロ言わないから甘えていないわけではなく、違う表現方法で甘えてきます。ゴロゴロが小さすぎて聞こえない場合もあるので、たまには体に耳をくっつけてみてください。
私は嫌われている?猫がゴロゴロ言わないので寂しい・・
突然のゴロゴロ言うときもある
機嫌の良いとき以外に、のどをゴロゴロ鳴らす場面 に出会ったことがある人も多いと思います。
病院で診察台にのせられて緊張している猫が、突然のどをゴロゴロ鳴らし始めることがあります。
緊張したとき、怪我をしたとき、出産、授乳の時にも、さらには死の直前にも、のどをゴロゴロ鳴らすことがあるのです。
猫がのどを鳴らす時の条件
満足している猫がのどを鳴らすのはその通りなのですが、満足感だけがのどを鳴らす唯一の条件ではないのです。
満足しているとき以外に、なぜのどを鳴らすのか、そのことについては様々な説があります。「のどを鳴らすことは友好的なサインで、いたわりを求めたり感謝の気持ちを示すものである」とか、
「のどを鳴らすことは人の笑いに該当するもので、つらいときのゴロゴロは苦笑いのようなものである」とか。
最近は、「猫のゴロゴロの周波数が骨折の治癒を早めるので、猫は傷を早く治すためにのどを鳴らすのである」という説も登場してきました。
どれも、うなずける部分もあるけれど「ちょっと違うんじゃないの?」というところもあり、十分に納得させてくれるものはないようです。
猫と人は違う
猫の気持ちや感情を、全部人に当てはめて理解しようということ自体に無理があるのかもしれません。
私は、落ち着いて安心できているときと同じ行動をとることで、いらだったり緊張した気持ちを静めてリラックスしようとする、
精神面 での防衛反応である、と考えています。
ゴロゴロと聞こえるときは、猫の機嫌が良い時が多い気がします。しかし、それ以外にも突然ゴロゴロ言う場合もあります。それには様々な説がありどれが正しいのかはわかっていないようです。また、猫の感情などを人に当てはめるのは難しいのかもしれないですね。
実は人間を操っている??ゴロゴロ音で要求している?!
猫のゴロゴロがくせになる
面白い研究結果ですが、Current Biologyに掲載されたイギリスの大学の発表で、猫はノドをゴロゴロあえてならしているという説が浮上したそうです。
ゴロゴロ音には人にとって癒し効果、また骨を丈夫にするなどの心と体に良い結果をもたらすことが分かっています。だから人は猫のゴロゴロ音につい引き寄せられて、猫を外で見るだけではなく飼いたくなって、猫に何でもしてご機嫌を取りたくなるんですね。
猫に操られている
長い歴史の中で、猫はゴロゴロ喉をならせば人間がおいしいご飯をくれる、快適な環境を与えていると学習したということだそうです。ですから猫がゴロゴロ言っているときは、ただ機嫌がいいだけではなく、何か要求をしていると考えられるそうです。
例えば「もっと頭を撫でて」「ご飯ちょうだい」「寝るから布団の中で湯たんぽとして動かないでね」など、要求を通そうとしているのかもしれません。
そう考えると、人間は猫の思うつぼにはまってしまっていますね。
- 猫はわざとゴロゴロ言っている?
- ゴロゴロを聞くために猫の機嫌を取る
- ゴロゴロ言いながら人間に要求している
人間は猫が機嫌が良い時にゴロゴロ言っていると思っているが、猫はわざとゴロゴロ言っているようです。ゴロゴロ言えば人間が良くしてくれるのを知っているからです。何かを要求するときもゴロゴロ言うらしいので猫は人間が思っているより賢いのかもしれませんね。
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