介護の仕事は、離職率が高いと言われています。
お年寄りを助けたい、人の役に立ちたいと思って入ったはずの介護業界。なぜ辞めたくなってしまう人が多いのでしょうか。
介護職の現状、待遇、問題点などを、介護業界で働く人たちの声をまとめてみました。
介護の現場とは?厳し過ぎる福祉の仕事
理想と現実
介護の現場は夢や理想とは程遠いもので、一般的に想像されている低賃金や下の世話などは辞職理由にはなりません。問題は現場があまりにも人手不足で、理想と現実のギャップが大きすぎることにあります。
利用者の笑顔が見たくて介護職を希望したのに、実際に働くと利用者のためになるサービスを十分に行えない……なんていう不満を通り越して「虐待」に近いことを先輩に命じられます。これは先輩方の人格に問題があるからではなくて、そうしなければ施設運営が回らないから、仕方なく現場の方針で決まっていることなんです。全ての施設がそうであるとは言いませんが、業界全体が人手不足であるからには、それに近い状態を余儀なくされることは覚悟していなければなりません。
追い詰められる職員たち
また、時間に追われ肉体的にもキツイため、職員もピリピリしていてイジメなどの問題が起きやすいです。自分の負担に直結してくるため、全員が一緒に働く人間の動きに常に関心を寄せていますし、自分も他の職員がひどい働き方をしているのを横目で何度も目にすることになります。それがひどいと思っても何も言えません。たとえ人道的に正しくても、下手に口を挿むと状況悪化にしか繋がらないとわかっているため黙っていることになります。
引用元-みんなの介護
- 介護の現場は、人手不足が深刻
- 利用者に十分なサービスを、人手不足のために行えない現実がある
- 肉体的にも精神的にもきついので、みんながピリピリしている
- 酷いと分かっていても、改善できるような雰囲気ではない
ニュースで、利用者への虐待などが取り上げられています。なんでこんなことが起きるのかと思ってしまいますが、慢性的な人手不足が起こしているものなのかもしれません。人手不足のしわ寄せは、すべて弱者である利用者にいってしまうんですよね。
介護職の離職率はどのくらい高い?福祉の仕事について
介護職の離職率
介護職の離職率はどのくらい高いかというと、さまざまな見解があるようですが、肉体を酷使するいわゆる「ガテン系」の仕事とトップを争うくらい高いというのが最もわかりやすいかと思います。確かに、介護の仕事には肉体を酷使する側面もあるので、共通点はあるようにも見えますね。ただ、介護の仕事は「人」そのものというか、人の人生に深く関わるという特殊な面があります。そこには、肉体的疲労ではない何かがあると思いませんか?
というわけで自分の疑問を解決するために、建築現場で働いていた人や現在建設、電気工事などの仕事をしている人に取材してきました。
介護職を離れる理由
肉体労働系の仕事を辞めた人は、「体を壊し、今までやってきた仕事ができなくなった」という理由が多く、「体を壊さなければ続けたかった」という声も多く聞かれました。それに対して介護職の人に多かったのが、「人間関係が…」とか「上が悪くて…」といったメンタル面での理由です。もちろん「体を壊して」という理由もありましたが、ガテン系と同じように肉体を酷使する仕事と解釈したとしても、かなりの違いがあるような印象を受けました。
介護職は体が続かないというより、「やりがいを感じられなくなった」「自分の実力を発揮できない」「職場での人間関係が悪くなって…」などのいわゆる「気持ち」の部分での理由で離職する人が多く、そうしたメンタル的な理由がひどいものでは「介護職自体に絶望して」介護そのものから離れてしまう人も多くいるようです。
引用元-けあサポ
- 介護職の離職率は、肉体労働のガテン系と同じくらい
- ガテン系の離職理由は、肉体的な疲労が多い
- 介護職の離職理由は、精神的なものが多い
人助けをしたい、誰かの役に立ちたいなどと考えて、介護の業界に入る人がほとんどだと思います。しかし、中に入ってみてわかる介護業界の現状。理想が大きかった人ほど、打ちのめされてしまうのかもしれません。
辞めたい介護福祉士の声!福祉の仕事内容とは…
1日も早く辞めたい理由
私は21歳の女で介護福祉士として老人保健施設に勤めて1年3ヶ月になります。
介護福祉士としてではなく、福祉の仕事自体を辞めたいと強く思ってます。
その理由は身体が弱くて仕事の内容があまりにきつい事と周りの職員が利用者に対して陰口が多いし、聞いててイライラするし理事長もひどい人格だからです。利用者の家族を素人扱いして偉そうな態度をとっているし・・ひどい状況です。そして月給が14万程度でボ-ナスは20万もなく、家が借金をしているので奨学金も返さないといけない、交代制なので休みが不規則で彼氏と会う事すら出来ません。
学生の頃からこの仕事に就きたかったのですが、今となっては一日も早く辞めたいと考える毎日です。引用元-教えて!goo
深刻な人手不足
介護の仕事を辞めたいと思っています。
私は今年4月から、大卒で老人ホームで働いている介護職です。人間が、お年寄りが好きで選んだ仕事で、採用されたときは本当に喜びました。なのに、最近は仕事に行くのが嫌でたまりません。労働時間の長さ・・・は覚悟のうえだったので仕方ないのですが、人手不足で業務内容が過密すぎて、肝心のお年寄りとのゆったりとした関わりを持てない。これまでは和んでいたお年寄りのゆったりとした動作(自分ペースさ)も、就業時間や次の業務が迫っている時はイライラしてしまいます。また、職場の人間関係も、辛くてなりません。引用元-Yahoo!知恵袋
- 肉体的にきつい、給料が安い
- 職員の陰口、利用者への大柄な態度
- 人手不足が深刻で、利用者ときちんと関われない
どうしてこんなに人手不足なのでしょうか。賃金の低さ、離職率の高さ、労働条件の悪さなどが絡み合い、負のスパイラルに陥っているように思えます。どれかを断ち切らなければ、現状は変わらないですよね。
辞めたい理由ベスト3とは?【福祉の仕事の場合】
給料の問題
ベスト1 仕事の割りに給料激安!
サービス残業の毎日月100時間のサービス残業もざら。。。
そんなブラック体質の施設も多く存在します。腰痛の悪化で夜勤を減らしたとたん、夜勤手当が無くなり手取り激減した―資格手当てがたった5,000円…同世代と比べても私の年収低すぎ?―
人間関係の荒み
ベスト2 職場の人間関係がハード過ぎ!
多くの介護福祉士さんがこれで会社を辞めました!と挙げるのが「職場の人間関係」。女性が多い職場だからか?それとも仕事のハードさが人の心を荒ませてしまうのでしょうか…ちょっと聞いただけでもハードな内容ばかりです。先輩職員に嫌味を毎日言われ続け、体調を崩して退職した―新人の自分にばかり夜勤を押し付けられそのまま日勤の毎日でフラフラだった―お局職員に雑用を全部押し付けられていた―
腰痛
ベスト3 体力勝負!腰をやられて退職を決意!
「必ず腰痛になるだろう」と予言されて本当になってしまった。―体力を使いすぎて、10キロ以上体重が落ちてしまった。―などなど、介護福祉士の職業病とも言える腰痛。多くの方が腰痛に悩まされているようです。腰痛を理由に休業を余儀なくされたという方も…
引用元-介護求人ガイド
- ハードな仕事なのに、給料が安いこと
- 人間関係が悪いところが多い
- 腰痛に悩ませれて、続けれなくなる人が多い
求人情報を見ていると、ヘルパー募集はたくさん出ています。おそらく、離職率が高いからなんでしょうね。これからさらにお年寄りは増えていく見込みです。早急に現状を変えていかねばなりません。
3つの選択肢から選ぶことができる!仕事を辞めたいと考えている場合
今後の選択肢は…
介護の仕事がきつくて退職を考えている場合にあなたにある選択肢としては
1 我慢して耐えながら今の職場を続けること
2 介護職を辞めて未経験の職種に飛び込むこと
3 他の介護施設に転職すること
この3つでしょう。
それぞれの道のり
単に嫌だから退職するという選択肢もありますが、働くことを前提として考えるとこの3つしか選択肢はありませんが、じゃあこの中でどれを選ぶのがあなたにとっていいのでしょうか?
例えば、生活のことや職場の事情により、我慢して続けることを選んでいる人もいると思いますが、これをずっと続けていくことができるならいいかもしれませんが、もしそうでないならどこかで方向転換が必要でしょうね。
そして介護職を辞めて他の職種に思い切って転職してみるのはどうなんでしょう?
他の業界への転職はおそらく、介護の仕事を辞めようと悩んでいる多くの方が考えることではありますが、未経験の職種への転職はできる年齢にも限りがありますし、採用辞退が困難なこともありますし、そこまでいい条件で就職することはほぼできないので、就職できてもその後の仕事や生活に苦しみ、すぐ退職してしまうケースも少なくないので、かなり厳しいというのが実情のようです。
その点、他の介護施設への転職というのは経験者という位置づけでスタートできるので、他の業界へ転職するよりも圧倒的に需要も高く、より高い条件のところへ移ることも難しくないのです
引用元-介護職辞めたい人のお悩み相談室
- 現在の介護職を辞めたら、選択肢は3つしかない
- 未経験の職種に転職するのは厳しい
- 他の介護施設に転職するのがおすすめ
介護施設によって、人間関係は大きく変わってきます。利用者さんの介護度も変われば、やることも変わってきすし、やりがいも出てくるかもしれません。職員さんの電話対応などから、しっかりと施設を見極めていきましょう。