アメリカの大学に留学したいと考える時、その大学選びは重要です。
しかし、アメリカには日本の偏差値のような基準が存在しません。一体どのように選んでいけばよいのでしょうか。
難易度だけで決められないアメリカの大学。大学選びのポイントをまとめてみました。
難易度について|アメリカの大学の場合
アメリカの大学の難易度
アメリカには偏差値というものがありませんので、大学の難易度を見きわめるのは簡単なことではありません。
・入学生のSAT®スコアの平均
・入学生の高校の成績(GPA)の平均
・合格率
・要求されるTOEFL®テストのスコアこれらが指標とはなりますが、アメリカの大学はある一つの要素だけで合否を決めることはありません。
とくに私立大学ではテストスコアやGPAといった数字「以外」の要素も重視します。
難易度については実際に出願するまではそれほど気にしなくてもよいでしょう。
引用元-大学選びのポイント | 大学留学 | 栄 陽子留学研究所
大学の選び方
カリキュラムについて大学を比較検討するにあたっては、
・一般教養課程
・学期制(2学期制/3学期制/4学期制)
・専攻課程について調べます。
アメリカの高校生の7割以上が、大学入学の時点で専攻を決めていませんので、専攻を決められないことを心配する必要はまったくありません。
大学に入っていろいろな科目をとりながら、自らの方向性を探していけばよいのです。カリキュラムだけで志望校を選別するのはなかなかむずかしいことですので、アメリカの大学の教育システムについて慣れ親しめばよいという気持ちでカリキュラムを調べるとよいでしょう。
引用元-大学選びのポイント | 大学留学 | 栄 陽子留学研究所
- アメリカには偏差値がない
- 一つの要素だけで合否を決めるわけではない
- 大学を比較するときは、一般教養課程、学期制、専攻過程を調べる
- 専攻は大学に入ってから決めても良い
日本の偏差値教育にどっぷりつかっていた私としては、偏差値がなくてどのように決めれば良いのだろうと思ってしまいます。しかし、一回きりのテストだけで決められるわけではないので、人間らしい合否の決め方ですね。
偏差値が存在しない為、難易度は計らない!【アメリカの大学・特徴】
偏差値は存在しない
アメリカには、大学を比較する共通の指標がないために日本で大学評価に使われているようなランキング(偏差値)は存在しません。
これは中央で教育を統括する機関の不在や認定制度の成り立ちとも関係していますが、各大学や学部がそれぞれ異なる特徴を持っているため、同じ基準に基づいたランキングが出せないのが現状だからです。
ランキングは参考程度に
インターネット等でもランキングを発表しているサイトをいくつか閲覧できますが、その信憑性を客観的に判断することは困難です。
もしランキングを参照する場合は、そのランキングが何に基づいて出されたランキングなのか(たとえば、人気投票、教授の論文の数、卒業生の就職率、施設の充実度など)を調べ、その指標が自分にとって重要な要素であるかどうかを見極めた上で、利用してください。ただし、ランキングはあくまでひとつの観点を数字にしたものですので、それを大学選択の絶対的指標として用いると、大学選択を誤りかねません。
あくまでもランキングは参考程度で用いることが肝要でしょう。
引用元-アメリカ大学・大学院留学の基礎知識| 日米教育委員会 EducationUSA
- アメリカの大学には偏差値がない
- ネットのランキングは、信ぴょう性に欠ける
- ランキングを見る時は、指標が自分にとって重要な要素かを考える
- ランキングは参考程度に見ること
アメリカの大学は、入るのは簡単だけれど、卒業するのが大変だと聞いたことがあります。日本はその逆ですよね。テストばかり重視する日本と比べて、学ぶ機会を与えてくれるアメリカの大学は魅力的にうつります。
難易度の現実と誤解!アメリカの大学へ進学するため
上位大学とその他の大学の違い
Mostか上位Highly Selectiveな大学(特に私立)群への進学では包括的判断による査定が行われますが、そのグループ以外の大学(公立Highly selective含)群では高校の成績とSAT等の標準テストのスコアに重点がおかれ、その他の項目の重要性が極度に下がります。
在籍する高校の評価などよりも、個人の高校での成績実績と標準テストの成績が合否の大きな要因。
むしろ、最低基準以上の証明で十分とも言えます。
カウンセラーの必要性
競争が激しく総括的多岐にわたる項目を優れた結果を表し、その上に何か秀でた魅力を強調する願書制作を強いられる上位名門大学志願者は個人私営カウンセラーの必要性や価値を見つけられるでしょう。
しかし、数校を除いた州立大学への志願者や中堅私立大学への志願者には特別な理由が無い限り、日本からの留学志望者も日系在米志願者両方、個人でカウンセラーを雇う必要性は全く無いでしょう。
むしろ、その分高校の成績と標準テストのスコア向上にむけるべきでしょう。
引用元-アメリカの大学進学のために: 難易度の現実と誤解
- トップの大学は包括的な判断によって合否が決まる
- それ以外の大学は、高校の成績とSATテストのスコアが重要
- 名門大学は、カウンセラーを雇う必要性がある
アメリカの大学に進学するのに、カウンセラーを雇うというのが一般的なようです。しかし、トップクラスの大学でなければ、カウンセラーを雇わなくて良いとの事。しかし、大学選びの基準が難しいので、誰かの手助けは必要なのではないのでしょうか。
正しい選び方とは?アメリカ大学へ進学するは
正しい大学の選び方
日本では、入学の難易度や偏差値によって大学を評価する傾向があります。
そのため大学で何をどのように勉強したのかということよりも、どの大学に合格したのかということが興味の対象になり易い傾向があります。
一方、アメリカの教育は絶対評価です。
大学選びで重要なこと
どこの大学に入学したのかではなく、どのように勉強して卒業したのかが問われます。
アメリカの大学を選ぶ場合、大学の環境や雰囲気、図書館の充実度、スタッフとの相性、教授陣の充実度や質など、自分が勉強に集中できる環境が整っているかを重視して大学を選ぶことが重要です。US News社が毎年度発表するランキングは入学の難易度ではなく、学長や学部長同士による他大学に対する相互評価や、進級率、教授陣の充実度など教育の質を評価しています。
単純に入学難易度で評価してしまう日本の大学ランキングと根本的に異なりますので、情報を十分に吟味することが必要です。
引用元-留学生が知りたい、アメリカ大学の正しい選び方:米国大学スカラーシップ協会
- 日本は、何を勉強したかよりも、どの大学で学んだかが重要視される
- アメリカはどのように卒業したかが重要
- 難易度ではなく、相互評価、進級率、教授の質などから、大学を選ぶこと
私はアメリカの州立大学に短期留学をしたことがあるのですが、本当にキャンパスが広く、日本の大学とは規模が違います。キャンパス内で迷子になってしまいそうなくらい。私にとっては夢のような時間でした。
費用はいくら必要?アメリカの大学へ進学
大学により10倍の差
一番安い州立大学と一番高い私立大学の授業料の差は約10倍あります。
また、州立、私立、それぞれの中での差を見ると、授業料に3倍もの開きがあります。日本と異なり、私立大学へは税金からの補助金はありません。すべての経費を授業料や寄付に頼る、独立採算での大学経営です。
一方、州税で運営されている州立大学では、連邦制で独立性の強い州の考え方や財政状況の違いが、授業料の差となって現れてきます。
このような事情で、大学間の授業料の差が大きくなっていますので、大学選びの際に十分調査が必要です。
一般的な授業料
一般的な目安としては、「州立大学の授業料は州民で1万ドル、州外民で1万5千ドル、私立大学の場合は3万5千ドル」と言えます。
引用元-米大学の授業料はいくらくらい?|アメリカでの育児・子育て|現地情報誌ライトハウス
- 州立大学、私立大学では、授業料に3倍の開きがある
- 州立大学は、州の財政状況が影響している
- 州立大学の授業料は、州民だと1万ドル、それ以外だと1万5千ドル
- 私立大学の授業料は3万5千ドルが一般的
留学するって、本当にお金がかかりますね。これ以外にも生活費がかかってきますので、行くからには相当な覚悟をもっていくべきでしょう。大学選びは慎重に行い、未来のビジョンと重ね合わせてみると良いですね。