確定申告後、源泉徴収票の誤りに気付いた場合、修正は可能なのでしょうか?
確定申告後の源泉徴収票の誤りがあったときの対処法や、確定申告時に見つかる源泉ちゅう集票の不備の理由をご紹介します。
確定申告後の修正の手順についても、是非参考にしてみてくださいね。
Q:源泉徴収票の修正が出来るか教えて!?確定申告後に誤りがあった場合!
確定申告のあと、源泉徴収票の訂正はできる?
源泉徴収票に間違いがあった場合、確定申告をした後で、訂正は可能ですか?
会社で年末調整をせずに、源泉徴収票が渡され、
個人で支所などに行って確定申告をする場合なのですが。
訂正期限はある?
もし会社側の計算ミスなどで、源泉徴収票に間違いがある事に気付いた場合。
もし間違った金額で確定申告をしてしまったら、後から訂正は可能でしょうか。その期限はあるのでしょうか。
- 会社のミスで源泉徴収票にミスがあった場合、確定申告後の訂正することはできる?
- 訂正期限はある?
会社のミスで源泉徴収票にミスを見つけると、修正はできるのか心配になってしまいますよね。確定申告後でも確か訂正はできたはずでしたが、期限などはあるのでしょうか?手続きの方法なども気になりますね。
A:誤りがあった時の対処は…。確定申告後の源泉徴収票について!
最終的な税額が変わる場合に必要な手続きと期限
源泉徴収票に間違いがあったため確定申告の内容にも間違いがあって、最終的な税額が変わるときは、
・税額が、本来より少なかった(確定申告での還付額が多かった)……修正申告 5年以内
・税額が、本来より多かった(確定申告での還付額が少なかった)……更正の請求 確定申告期限から1年以内
新しい源泉徴収票で申告しなおす
源泉徴収票に間違いがあったら、まずはそこを正して
新しい源泉徴収票で申告するのがよいですが
まあ、そのまましておいて、あまりにも大きく変わるなら
更正の請求か修正申告で正せます
- 最終的な税額が変わる場合に必要な手続きと期限
- 新しい源泉徴収票で申告しなおすと◎
税額が多かったか少なかったかによって、修正期限が異なるため注意が必要です。源泉徴収票にミスがあったことがわかったら、なるべくすぐに税務署などで相談してみると適切な対処法を指示してもらうことができますよ。
確定申告後も締め切り前の訂正は大丈夫?源泉徴収票に誤りがあった時の対処!
確定申告者の半数以上が、還付金を受け取っている
確定申告の締切前なら「訂正申告」でやり直せる
国税庁の調査によると、確定申告をしている人は約2142万人(平成26年に確定申告が行われた平成25年分の確定申告者数)。そのうち税金を戻してもらえる還付申告者数は約1240万人で、申告者の半数を超えています。
日本の総人口(1万2752万人、平成25年)に対して約10人に1人が納めた税金を取り戻しています。すごい数ですね。
確定申告後でも、締め切りを過ぎていなければ訂正可能
確定申告の提出をした後で、昨年の医療費の領収書や保険料の控除証明書が出てきたという人も多いそうです。「もう今年の確定申告手続きしてしまった後だし……」とあきらめることはありません。
2014年分の確定申告の締切は2015年3月16日(月)ですが、それまで確定申告を訂正したものを再提出することができます。これを「訂正申告」と言います。
- 確定申告者の半数以上が、還付金を受け取っている
- 確定申告をしたあとでも、提出期限内なら訂正申告が可能
確定申告によって返ってくる税金は、意外と大きいですよね。我が家では住宅ローン減税を利用していることもあり、結構な金額が返ってきます。一度申告をすると修正は難しく感じるかもしれませんが、確定申告期限内なら訂正も簡単にできますよ。
源泉徴収票の不備について!確定申告時に見つかった誤りの理由は!?
源泉徴収票の税額にミスがあると、確定申告コーナーでエラーになる
源泉徴収票の税額に誤りがあった場合
国税庁の確定申告コーナーで確定申告をする際、会社からもらった源泉徴収票をそのまま入力しても税額が合わず、「年末調整が誤っている可能性がある」と表示されることがあります。
「入力された源泉徴収税額に誤りがあると思われます。」と表示されると、そこから先へ進めなくなってしまいます。例えば、医療費控除の確定申告をしようとした際など、会社からもらった源泉徴収票をそのまま入力しているのに、税額が間違っているといわれて確定申告の作業が進まなくなってしまうわけです。
復興特別所得税の影響で、源泉徴収票にミスが起こることも多い
この場合、もしかすると平成25年から源泉徴収されることになった「復興特別所得税」の影響によるものかもしれません。
それ以前まででしたら、所得税を計算してそれで済んでいたわけですが、平成25年分からは所得税に2.1%をかけた分を復興税として別に納めなくてはいけなくなりました。
- 源泉徴収票の税額にミスがあると、確定申告コーナーでの入力ができないことも
- 復興特別所得税が原因で源泉徴収票に誤りがあるケースもある
源泉徴収票にミスがある場合、確定申告コーナーでの入力ができなくなるケースがあります。入力ミスでないことを確認したら、会社に相談して源泉徴収票の税額を再計算してもらいましょう。
間違いに気が付いたら訂正申告をすること!確定申告後に誤りがあった場合…。
更正の請求とは
申告期限後の訂正方法は「更正の請求」「修正申告」の2つ
●更正の請求
申告期限後の訂正のうち、税金を戻してもらうため、あるいは還付してもらう税金を過少に計算してしまった場合の手続きを「更正の請求」と呼びます。
修正申告とは
●修正申告
申告した納税額が少ないことや還付してもらう税金が多すぎることに気づいて、申告期限後に訂正を行う場合の手続きを「修正申告」と言います。
この手続きについては、計算漏れや誤りなどがあった場合、ペナルティが発生する場合があるので速やかに行いましょう。
税務署から調査を受けてから修正する場合は、追加で納める税金にプラスして過少申告税(追加される税金の10%~15%)を納めなければなりません。
- 更正の請求とは
- 修正申告ではペナルティがかかる可能性もあるため注意が必要
更正の請求ではデメリットは少ないですが、修正申告の場合は追徴徴税が発生する可能性があるため注意が必要です。修正が遅くなればなるほどデメリットも大きくなるため、ミスに気が付いた時点で速やかに修正を行うようにしましょう。
源泉徴収票の誤りに気が付いた時の手続きについて!確定申告後の手順とは!?
税金を多く支払っていたか少なく支払っていたかで、提出書類は異なる
間違えていたとに気づいてから申告を行なう流れ
修正申告書
税を納めるのか、還付を受けるのかで異なる書類を作成する必要があります。筆者は所得を少なく申告していたので税を納める必要があります。その場合、修正申告書の作成となります。実際の手続きについて下記に紹介していきます。
税金を少なく申告していた場合の修正申告の手順
STEP1.税務署へ行く
まずは最寄りの税務署へ向かいます。
STEP2.修正申告書を記入する
税務署の職員に事情を話すと、修正申告書を渡されました。必要書類を提示し、教えてもらいながら申告書を書きすすめていきます。
STEP3.納付書を発行し、税を納付する
税務署内の別の窓口で納付書の発行・納付が可能です。また現金がない場合などは金融機関での納付もできるので、自宅へ現金を取りに帰った後で銀行へ行って納付することも可能です。
- 税金を多く支払っていたか少なく支払っていたかで、提出書類は異なる
- 税金を少なく申告していた場合の修正申告の手順
特に個人事業主の場合、確定申告を行ったあとにミスに気づくこともあるかもしれません。私も先日初めて個人事業主として確定申告を行ったのですが、申告に不慣れで「これで正しいの?」と心配になったもので・・・。
誤りを直してもすぐ還付が認められるわけではない!?確定申告後の訂正について
更正の請求が必要になるケース
更正の請求の手続き方法と注意点
更正の請求の提出が想定されるケースとしては、次のようなものがあります。
●扶養親族や寡婦(寡夫)控除の適用漏れに気付いた・・・所得控除の過小計上
●生命保険料控除や医療費控除の適用漏れに気付いた・・・所得控除の過小計上
更正の請求に必要な書類と税金が還付されるまでの流れ
このような場合、更正の請求をする理由、請求をするに至った事情の詳細、事実関係を証する書類などを記載または添付して、更正の請求の手続きをすることになります。
しかし、更正の請求書が提出されると、ただちに過大納付されていた税額が還付されるわけではありません。税務署でその内容を調査し、その請求内容が正当と認められたときは、減額更正という行政処理が行われ、納め過ぎの税金が還付されます。更正の請求は減額更正をしてもらうための審査書類、という位置づけと押さえておきましょう。
- 更正の請求が必要になるケース
- 更正の請求に必要な種類
- 払い過ぎていた税金が還付されるまでの流れ
更正の請求を行うと、すぐに税金が返ってくると勘違いしている人も少なくありません。しかし還付金の支払いには時間がかかるということを、忘れないようにしてくださいね。書類などに不備があれば再提出になる可能性もあります。